建築・都市計画のための空間学事典 増補改訂版 の商品レビュー
170610 中央図書館 都市、集合、空間、建築、システムに関わるエンジニアとしては、手元に置いておきたくなるような、コンパクトな知の集積。
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心理学や行動科学に関する記述が多いのが意外。人間が利用するものなので当然といえば当然なのだろうが、それでも建築といえば構造力学や材料工学がベースにあるというイメージが強いので意外性がある。空間を構成する要素やその演出、内部・外部構造といった人が集団で生活を始めた頃から存在するで...
心理学や行動科学に関する記述が多いのが意外。人間が利用するものなので当然といえば当然なのだろうが、それでも建築といえば構造力学や材料工学がベースにあるというイメージが強いので意外性がある。空間を構成する要素やその演出、内部・外部構造といった人が集団で生活を始めた頃から存在するであろう概念については記述が充実しているが、「まちづくり」、「ユニバーサルデザイン」、「エコロジー」といった近年現れた概念については一応のまとめがなされているものの手探り感もあるのが面白い。こうしてみるとほぼ完成されたように見える建築分野もまだまだ発展の余地があるようにみえる。
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