スノーデン、監視社会の恐怖を語る の商品レビュー
スノーデンの言葉自体は本全体の半分もなく、著者の意見が多く書かれていました。経緯や背景の説明は必要ではあると思いますが、少しそれらを読むのに疲れてしまった印象です。個人情報がどれだけ監視されているかについては具体的にわかり、その怖さは感じました。ただ個人情報が筒抜けであることより...
スノーデンの言葉自体は本全体の半分もなく、著者の意見が多く書かれていました。経緯や背景の説明は必要ではあると思いますが、少しそれらを読むのに疲れてしまった印象です。個人情報がどれだけ監視されているかについては具体的にわかり、その怖さは感じました。ただ個人情報が筒抜けであることよりも、報道規制や情報操作などの方が怖いなと感じました。
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米国(NSA)は、外国を3つに分類している。「ファイブアイズ」と呼ぶ秘密情報を共有する、英語を母国語とする同盟国、ロシアや中国など日常的な監視の対象とする国、日本やドイツなど協力を求めつつも監視の対象とする国。最後のグループに属する日本は不平等な関係を強いられながら、米国が収集し...
米国(NSA)は、外国を3つに分類している。「ファイブアイズ」と呼ぶ秘密情報を共有する、英語を母国語とする同盟国、ロシアや中国など日常的な監視の対象とする国、日本やドイツなど協力を求めつつも監視の対象とする国。最後のグループに属する日本は不平等な関係を強いられながら、米国が収集した秘密情報を共有してもらう為に、米国がデザインした「特定秘密保護法」を成立させられている、とスノーデンは指摘する。 スノーデンを突き動かしているものは何か。 人は監視されることを意識すると、監視する側の視点を自らの中に取り込んで行動するようになるという。「プライバシーは個人が自らの良心を形成するための大切な空間」というスノーデンの言葉には重みがある。 米政府は日本政府に対し、自国民の盗聴情報のトレードを持ちかけたらしい。しかし日本政府は法律の縛りがあるために慎重であり、2010年頃までは拒否していたらしい。しかし、「日本が協力しないなら自分で取りに行く。そして日本には見返りを与えない」と脅した。特定秘密保護法が強引に制定されたのはその後のことだ。マイナンバー制度がそれに続き、共謀罪(テロ対策)法案がそれに続いている。
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スノーデン監視社会の恐怖を語る 小笠原みどり 毎日新聞出版 地球上で最大の恐怖組織を相手に内部告発へと踏み切った 英雄らしからぬ沈着冷静な一匹狼の周到な頭脳とユルギのない心に感動 読むほどに事実は小説よりも奇なりを実感し 利己心に目がくらんで搾取する依存以外に生きる価値...
スノーデン監視社会の恐怖を語る 小笠原みどり 毎日新聞出版 地球上で最大の恐怖組織を相手に内部告発へと踏み切った 英雄らしからぬ沈着冷静な一匹狼の周到な頭脳とユルギのない心に感動 読むほどに事実は小説よりも奇なりを実感し 利己心に目がくらんで搾取する依存以外に生きる価値を見いだせなくなった 人間の浅ましい姿を垣間見ることになる これほど頭の回転が素早く巧妙なのに何故一歩下がって世界を俯瞰できないのか どう考えても不思議だけれども 一度振り向いた過去の知識と知恵から抜け出せずに井の中の蛙に閉じこもっている これが彼らのあわれな現実なのである 不安に怯えてパニクッタ火事場の馬鹿力は冷血この上なく凄まじい暴力となって 執拗にイジメとカツアゲとイタブリに癒やしを求めて何千年と 世界制覇を企てながら生き延びてきたのである 権威ある存在であるほど悪魔が天使の衣を羽織る影で警察国家を操る存在だということだ 今では咳払い一つで側近共が忖度して人より先んじて汚い仕事を率先して果たし タナボタの利権を献上してオコボレを頂く秩序とシキタリと監視システムが行き渡り 信頼関係を壊された市民同士が裏切り合う 少しでも頭を上げて首を出したり流れを乱せばたちまち通報される監視社会 自尊心や自律心や哀れみや対等観や全体観を持とうものなら徹底的に アメとムチで洗脳されるか殺されるかのどちらかであることを理解することになる 勿論監視社会から抜け出すにはどうすれば良いのかという問題が大事である 対立と疑い合うことこそが彼らの罠だと気付き過去に溺れた依存心を跳ね返す勇気を持ち 前後左右を見渡せる今を捉え直してお互いの存在を認め合い 対等観と自在性による民主主義を目指すことである 不安恐怖におびえさせられて分裂してしまった市民同士が信頼関係を取り戻すために 自主的に一人ひとりが全体観を求めて視野を広げ切磋琢磨できる仲間を創ることである
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スノーデンのインタビュー記録よりも著者自身の主張の方が多く強い感じで、タイトルから想像する内容とは少し違う。 インタビューを前面に出して、その内容を検証したり考察する形式の方が良かったのではないか。
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ここに書かれている色んなことに驚かされるが、中でも「やっぱりアメリカは日本を真の同盟国とはおもってはいない」ということと「監視システムから得たデータはテロ防止には何の役にも立っていない」ということ、そして「この監視システムはテロ以外の情報を盗み出すために使われている」ということが...
ここに書かれている色んなことに驚かされるが、中でも「やっぱりアメリカは日本を真の同盟国とはおもってはいない」ということと「監視システムから得たデータはテロ防止には何の役にも立っていない」ということ、そして「この監視システムはテロ以外の情報を盗み出すために使われている」ということが暴露されている点だな、と… この閉塞感にちょっと凹みます
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3分の1は著者がインタビューに至る経緯。残りはスノーデンのインタビューと、関連する話題。 元記者のせいなのか新聞を読んでいる感覚にもなる、新聞のように前提条件は暗黙のうちに了承されていて、思いも共有されているはず、という感覚で書かれているので、そのあたり共感できるのならスッキリ(内容はスッキリではないが)するし、そのあたりに違和感が少しでもあると、何も内容が入ってこない。 新聞が政府の御用聞きになったこととは別にちゃんと取材してほしいし、スノーデンの発言の内容をすべて受けいるのではなく裏付けをもうちよっと取材してほしかったかな。読みにくくても本書を一度は読んでおいたほうが良いとは思う。
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図書館に行ったら、目に止まったので、読んでみた。監視社会の中で、「プライバシーは何かを隠すためにあるのでなく、プライバシーは個を守るためにある。個人には自分の信じるところを決定するまでに、他人の偏見や決めつけを逃れて、考える自由が必要がある。プライバシーは個人の権利の源なのです。...
図書館に行ったら、目に止まったので、読んでみた。監視社会の中で、「プライバシーは何かを隠すためにあるのでなく、プライバシーは個を守るためにある。個人には自分の信じるところを決定するまでに、他人の偏見や決めつけを逃れて、考える自由が必要がある。プライバシーは個人の権利の源なのです。」ということをしっかりと認識していきたい。
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