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喧嘩 の商品レビュー

3.7

35件のお客様レビュー

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    6

  2. 4つ

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2020/08/12

「疫病神シリーズ」第6弾。前作『破門』で二蝶会を破門になった元・若頭代行のイケイケヤクザ 桑原保彦(いちおう堅気)と、建設コンサルタントの二宮啓之の相性最悪コンビが、政治家とヤクザの金を巡るごたごたに巻き込まれて、文字通りシノギを削る快作。 今回の主な舞台は大阪北部。「北茨木市」...

「疫病神シリーズ」第6弾。前作『破門』で二蝶会を破門になった元・若頭代行のイケイケヤクザ 桑原保彦(いちおう堅気)と、建設コンサルタントの二宮啓之の相性最悪コンビが、政治家とヤクザの金を巡るごたごたに巻き込まれて、文字通りシノギを削る快作。 今回の主な舞台は大阪北部。「北茨木市」はほぼ茨木市と読み替えてよく、茨木市で育った身としては親近感がわく(どこがや)。ヤクザも悪いが、議員と議員秘書がとにかく悪い。金に汚い。やることがえげつない。出てくるやつらことごとく狸! 不景気で閑古鳥の鳴く建設コンサルタントの二宮は、アメリカ村の事務所の同じビルに事務所を開いたという高校時代の同級生藤井あさみに頼まれて、同じく同級生だった長原の頼みを聞いて欲しいと言われる。今は国会議員の私設秘書をしているという長原とは、ほとんど接点はなかったが、藤井がちょっといい女なので鼻の下を伸ばしたばかりに、厄介な仕事を引き受けてしまう。何が厄介かといって、最終的に桑原を頼りにせざるを得ないという、二宮にとっては最悪のパターンだが、物語はここから動き始める(あたりまえ)。 破門されて組というバックボーンの無くなった桑原は、いちおう「堅気」を称してはいるものの、やることなすことヤクザそのもの。二宮は毎度生きた心地がしない目に遭いながらも、桑原の指図で動くしかない。桑原と二宮の大阪弁の生き生きとした遣り取りは、漫才のようでも落語のようでもあり、大阪弁ネイチャーなら苦も無く脳内で再生される。 ヤクザよりやることがえげつない政治家と議員秘書相手に桑原と二宮はどれだけ金を搾り取れるか!そして、桑原の組復縁は? 大阪府暴力団排除条例施行の折柄、ヤクザの「生きづらさ」も体感できる極道お仕事小説!夏の暑さも吹っ飛びますよ!

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2018/11/18

疫病神シリーズ 建設コンサルタント:二宮啓之シリーズ 第6弾 選挙の票集めでヤクザとのトラブルを抱える同級生の議員秘書から、二宮にその仲裁の依頼が入る。 ヤクザの込み入った事情から、二蝶会を破門となった桑原に応援を頼むが、揉めているヤクザとの上部団体の組員と喧嘩し、引く...

疫病神シリーズ 建設コンサルタント:二宮啓之シリーズ 第6弾 選挙の票集めでヤクザとのトラブルを抱える同級生の議員秘書から、二宮にその仲裁の依頼が入る。 ヤクザの込み入った事情から、二蝶会を破門となった桑原に応援を頼むが、揉めているヤクザとの上部団体の組員と喧嘩し、引くに引けない状況へと。 内幕は票集めの話だけではなく、議員及び秘書らによる利権漁りや金集めに腐心した者たちの事情が絡み合っていた。 その腐れどもから桑原と二宮はシノギを獲ろうと奔走する。 堅気になってもイケイケな桑原が暴れまわる。 桑原はどこまでいっても極道ですね。 前作品たちと比べると意外とあっさりしてたかも。 まだまだ続きそうな終わり方で、次作にも期待します。

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2018/10/08

疫病神シリーズ/ 破門された桑原がどう立ち回るのか/ まあこれまでのシリーズとそう大差ない内容/ 会話が増えたかな/

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2018/09/14

内容(「BOOK」データベースより) 「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組...

内容(「BOOK」データベースより) 「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく―。腐りきった議員秘書と極道が貪り食う巨大利権を狙い、代紋のない丸腰の桑原と二宮の「疫病神」コンビ再び。

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2018/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白くて一気読み!政界、土建屋、ヤクザ、、、複雑に絡み合うカネ。。桑原は悪いヤツだけど憎めない、、、こんなにスッキリ分かりやすくてドロドロしてないヤクザ小背は初めて

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2018/08/18

安定の面白さ。 前回破門された桑原はどうなるのかと思ったけど、基本的にはそんなに変わらない。 二宮も相変わらずでふたりの掛けあいは本当におもしろい。 お互い嫌い合ってるのか好きなのか依存してるのか…なんともいえない腐れ縁感が最高。 ストーリーは今回はあまりごちゃごちゃしすぎてな...

安定の面白さ。 前回破門された桑原はどうなるのかと思ったけど、基本的にはそんなに変わらない。 二宮も相変わらずでふたりの掛けあいは本当におもしろい。 お互い嫌い合ってるのか好きなのか依存してるのか…なんともいえない腐れ縁感が最高。 ストーリーは今回はあまりごちゃごちゃしすぎてなくてわかりやすかった。

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2018/06/03

建設コンサルタントの二宮と極道の桑原による「疫病神」シリーズ第6弾。 二宮は、同級生の議員秘書・長原からヤクザ絡みの依頼を請け負う。大阪府議選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後には百人あまりの構成員を擁する鳴友会の存在が発覚。厄介...

建設コンサルタントの二宮と極道の桑原による「疫病神」シリーズ第6弾。 二宮は、同級生の議員秘書・長原からヤクザ絡みの依頼を請け負う。大阪府議選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後には百人あまりの構成員を擁する鳴友会の存在が発覚。厄介な依頼に仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮は、やむを得ず二蝶会を破門されている桑原に協力を頼むことに…。 今作も、2人の掛け合いが軽妙で面白さ確定。よく食い、よく飲み、よく走る。 桑原が破門されていることもあって、暴れ度合いは過去作ほどではないにしても、掛け合いのドライブ感でぐいぐい読ませてくれます。 また、ストーリーが派手ではないものの、緻密に練られており、そのリアリティの高さには唸ります。

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2018/01/27

疫病神シリーズ、6作目。 前作で桑原が破門になって今後のシリーズはどうなるのか?なんて思っていたけど、その心配は全く無用だった(笑)桑原のイケイケぶりは相変わらずだし、二宮も何だかんだ言いつつ、凶悪疫病神の桑原から金を引き出そうとする執着ぶりはまさに変態の領域。このコンビの会話...

疫病神シリーズ、6作目。 前作で桑原が破門になって今後のシリーズはどうなるのか?なんて思っていたけど、その心配は全く無用だった(笑)桑原のイケイケぶりは相変わらずだし、二宮も何だかんだ言いつつ、凶悪疫病神の桑原から金を引き出そうとする執着ぶりはまさに変態の領域。このコンビの会話劇はずっと読んでいられるワ。今後もシリーズが続いていきそうな終わり方で、一安心しました。

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2018/01/13

関西弁の使い方の上手さに、つい読んでみたくなって、手に取った本である。 前作を知らずに読んで行ったのだが、桑原と二宮コンビ。 選挙運動の不正、学校の裏入学、やくざと議員の裏工作、、、きな臭い関係の中に二人が、はまり込んでいくのだが、、、 凄く、怖いような威し文句に、議員選挙の票...

関西弁の使い方の上手さに、つい読んでみたくなって、手に取った本である。 前作を知らずに読んで行ったのだが、桑原と二宮コンビ。 選挙運動の不正、学校の裏入学、やくざと議員の裏工作、、、きな臭い関係の中に二人が、はまり込んでいくのだが、、、 凄く、怖いような威し文句に、議員選挙の票集めが、理解できなくて、読むのに手間取ったが、どすのきいた中、関西弁と、オカメインコを可愛がる二宮の言葉かけが、ホンワカとしているので、最後まで、読めた。 市川海老蔵氏のケガの時に、半グレという言葉を初めて聞いたのだが、桑原が、復縁したとなると、このシリーズは、まだまだ続くのであろうか?

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2017/09/11

シリーズ3作目。桑原と二宮の掛け合いにもだいぶ慣れた。テンポは良い、破門後の後ろ盾のない桑原がどう立ち回るかと思ったが、今回は敵がイマイチ凶悪強行派でないのでほとんどピンチはない。タイトルの喧嘩もいうほど多くない

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