ホイッパーウィル川の伝説 の商品レビュー
石ガールなんて(素敵な? 個性的な)女の子が出てくるけれど、物語は愉快な内容ではない。キツネとその女の子がどこで結びつくか、ページが進んでいった。動物・人間、生・死、昔からの信仰(?)の世界でした。内容的には深くはない。課題図書となった本でした。
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『私たちが姉妹だったころ』を読んだばかりだったので、「また姉が居なくなる話か」と思いつつ読んだが、『私たちが…』と違って思わせ振りなわりに大した内容のない話だった。まあ比べちゃいけないけど。 文章は読みやすいし、量も多くない。一章が短いのて、読書が苦手でも読めないことはない。主人公は11歳なので、小学生でもいいと思うが、感想文はちょっとテクニックを要するように思われるから中学生で妥当かもしれない。 去年の『白いイルカ』もそうだったけど、書かせるための選書で、小説自体が中学生に是非とも読んで欲しいというほどのものではない。 友人兄弟や戦死した友人も、動物も掘り下げ方が甘いため、心にあまり響かない。 野性動物が命を懸けて人間を助けることが納得できるほどには書き込まれていない。 個人的には、母が死に、姉が死に、自分を助けるため動物が目の前で死んだら、ちょっと立ち直れないと思うけどね。そんなしみじみといい話ではないでしょ。
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第63回読書感想文コンクール課題図書(中学校) 。家族をなくす悲しみが溢れていて、読み進めるのが辛い物語なのに、同時進行する不思議な力を持つ子ぎつねセナの物語とどう関わるのかと、引き込まれていきました。心温まるハッピーエンドではないけれど、静かな気持ちで読み終えて、読後感は悪くないと思います。
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どんどん人が死んでいくなぁ。というのが残る。 ふわふわ感がどこかにあって、嫌いではないんだけど。
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奈落の淵と呼ばれる川が急に落ち込む場所。川の近くに住む姉妹は、近づかない約束だった。でも走ることが大好きな姉シルヴィはそこへ走って消えた。姉を止めなかった事を悔やみ続ける妹ジュールズ。実はそこは姉妹の願いをかなえる秘密の場所でもあったから。 姉を失った喪失感との葛藤。不思議な能力...
奈落の淵と呼ばれる川が急に落ち込む場所。川の近くに住む姉妹は、近づかない約束だった。でも走ることが大好きな姉シルヴィはそこへ走って消えた。姉を止めなかった事を悔やみ続ける妹ジュールズ。実はそこは姉妹の願いをかなえる秘密の場所でもあったから。 姉を失った喪失感との葛藤。不思議な能力をもつコギツネ。 冬の張りつめた寒さよ静けさを感じさせる森を舞台に、身近な人を失った悲しみを静かに描きます。 読後の悲しみと穏やかな気持ちはなんと表現すれば良いのか。子どもにすすめるのなら、動物や自然が好きな読書力のある子に。
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