次の時代を、先に生きる。 の商品レビュー
言いたいことはよく分かったし、共感できる部分も多かった。 ただ、みんななんで消費者やってるかというと「面倒くさいから」なんだよね。「次の時代」のあり方が良いのはなんとなく分かるけど、そのための労力をかけるくらいなら金で解決した方が楽で、結局資本主義は労力というコストを低減させてく...
言いたいことはよく分かったし、共感できる部分も多かった。 ただ、みんななんで消費者やってるかというと「面倒くさいから」なんだよね。「次の時代」のあり方が良いのはなんとなく分かるけど、そのための労力をかけるくらいなら金で解決した方が楽で、結局資本主義は労力というコストを低減させてくれるシステムで、それに抗うのはなかなか厳しい。 筆者も言ってるけど、自分に合う部分だけ取り入れるというのは尤もで、そうすると結局自分のように、成長には否定的だけど、快適で楽な生活は欲しいので、他者には成長を目指してもらって、自分は資本主義社会にフリーライドするという結論に行き着くのは擁護してもらえるのだろうか。
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「減速して自由に生きる」に引き続き本著を手に取った 著者のような生き方に憧れを抱くが、前回に比べて政治批判、原発反対の内容が色濃く、前作と比較してまとまりのない文調であったように感じた 人によっては所々価値観の押し付けのように感じてしまうかもしれない 本著を読むにあたっては...
「減速して自由に生きる」に引き続き本著を手に取った 著者のような生き方に憧れを抱くが、前回に比べて政治批判、原発反対の内容が色濃く、前作と比較してまとまりのない文調であったように感じた 人によっては所々価値観の押し付けのように感じてしまうかもしれない 本著を読むにあたっては前作の「減速して生きる:ダウンシフターズ」(ちくま文庫)を読んでからにすべき。 著者は、「資本主義社会での経済成長に身を任せるだけの生き方」以外があることを自ら実践し、行動している 半農半X、地産地消、田舎暮らし、小さく生きる 現代社会の常識だけにとらわれず、様々な生き方、暮らし方を提示してくれている 漠然とした将来の不安を抱えてる中で生きるより、著者のようにある程度自給が出来る環境を整えることで、自らの生き方に対し、より良い選択ができるのではないか、と感じた
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資本主義にどっぷり浸かるのはやめて、もっと質的な幸せを目指そうという点が論旨だと思う。 半農半xの考え方は理解するし、自分もいつか、、なんて思ったが、企業の税金の話だとかアベノミクスの話だか、ちょっと話が散らかっちゃってるなという印象。 あと、冒頭の頑張るのをやめたら日本人は幸...
資本主義にどっぷり浸かるのはやめて、もっと質的な幸せを目指そうという点が論旨だと思う。 半農半xの考え方は理解するし、自分もいつか、、なんて思ったが、企業の税金の話だとかアベノミクスの話だか、ちょっと話が散らかっちゃってるなという印象。 あと、冒頭の頑張るのをやめたら日本人は幸せになれるというのは、単に国民性の差とか効率、能力の問題も大きいのではと。
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●高坂さんの前著『ダウンシフターズ』が非常に気に入った為、次著のこの本を手に取った。 ●『ダウンシフターズ』に引き続き、この本の内容も非常に濃い。但し、若干ページ数が多いことから間延びした感じになってしまい、結果として★4つ。「できないこと」と「してはいけないこと」を目標にするか...
●高坂さんの前著『ダウンシフターズ』が非常に気に入った為、次著のこの本を手に取った。 ●『ダウンシフターズ』に引き続き、この本の内容も非常に濃い。但し、若干ページ数が多いことから間延びした感じになってしまい、結果として★4つ。「できないこと」と「してはいけないこと」を目標にするから、不正や不祥事が起こるとはまさしくその通り。また、人生最後の後悔するのは、「お金がなくてもできること」をしなかったこととのこと。肝に命じて、これからの人生を過ごしていきたい
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- ネタバレ
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本書は、経済成長至上主義がもたらす社会、個人個人への悪影響、それを脱するための方策として「半農半X」の生き方に転換すること、を説いている。 まず、経済成長至上主義の害について。強迫観念となった「成長」至上の考え方は、社会のレベルでは戦乱、環境破壊、経済格差の”創出”、をもたらし、個人レベルでは、経済的な困窮や仕事での無理な負荷が心身を壊し、休職・失職、最悪の場合自殺を選ぶよう追い込まれる。高坂氏も、小売業勤務時代、電車が来ると「あの電車に飛び込めば楽になるかもしれない」と考えた。また、本書冒頭では、市場が全体として縮小する中、常に前年比アップの目標を課され躁鬱病による休職に追い込まれた、優秀であったはずの若手営業マンが紹介される。 そこでどうするか。著者は政治活動に関わっていたこともあり政治的な主張にもページが割かれているが、追い詰められた個人が可能な、地に足のついた対抗策が説かれる。それは、地方移住と組み合わせた「半農半X」の生活。「半X」の「X」は「ナリワイ」、すなわち「個人で少ない元手と多少の訓練で始められて、やればやるほど頭と体が鍛えられて技が身に付き、ついでに仲間が増える仕事」、個人自営業に準じた仕事を指す。「半農」で食べ物を自給、「半X」で「天職」を得る。最低限の経済的自立と「稼がない自由」により、人を蹴落とす競争を強いられる経済成長では無く心の成長を目指す生き方、がそれ。 でも、特に都会でサラリーマンをやってきた人間にとって、「農」や「天職」と言われても、実現可能なの?と思ってしまうもの。 まず「農」について、現在地方では遊休農地の問題が深刻で、自治体や住民は農業に興味を持つ人を大歓迎で、自治体やNPO団体による農業体験、講習、あるいはお節介によるサポート。住居についても、「空き家」の格安(場合によっては無料!)提供を行っており、ハードルは極めて低い。 「天職」は、氏による分類が示される。思い付きやすいのが「好き・得意型ナリワイ」。3度のメシを忘れてでも夢中になってしまうこと。大人になると中々思いつかなくなってしまうものだが、常に意識することにより日常に隠れた自分を発見したいもの。例として、精神的に行き詰まると水回りの清掃を徹底的にやる習慣のあった女性が、他人の家の清掃や、清掃の講習会を始めて生きがいを見つけた例が紹介されている。更に、「夢型ナリワイ」(例として、サッカー好きが高じて特許を取得)、「経験延長線上型ナリワイ」(編集者が独立、ターゲットを限定した出版社を設立)、「問題解決型ナリワイ」(アトピーを乗り越えた人がアトピーに悩む人にカウンセリング)、「ミッション型ナリワイ」(戦争のない社会を実現したい、途上国を支援)、「場所(環境)型ナリワイ」(特にやるべきことを見出していなかった人が地域に落ち着くことによってミッションを発見)、と様々なタイプが紹介される。(これだけ幅広く紹介されると、どこかに何か、見つかりそうですね。) 「半農半X」で、収入の方は方策が示された。しかし、幾つかの実例も紹介されていますが、やはりどの例をとっても収入的には前職よりも限定されてしまう。ではどうするか。 ここでまず提示されるのは、前述の格安住居に加え、「モノや契約の見直し」。例えば、ITの活用。音楽、映像、本、写真、といったもは全てデジタル化でき、場所も取らなくなり、本棚やCDラック等といったものは不要になる。服も、気に入った2、3着以外のものは不要。テレビも権力者の情報操作に利用されるだけで、不用。保険は最低限でOK。 また、心の満たされた生活を送っていれば、ストレス解消のための消費、例えば飲食代等が無くなり、支出は大幅に減る。 「グローバル化の先のローカル化」、「小さく生きる」=「次の時代」を先に生きることにより、人間性を取り戻そう。 最後のほうで、スティーブ・ジョブズの最期の言葉がページを割いて紹介されている。締めは「私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)一緒に持っていけるものではない。私が持っていけるのは、愛情に溢れた思い出だけだ」。
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言わんとすることはわかる。しかし、如何せん論証が乏しい。アジ演説のようになっている。多くの人が経済再生を見ている中、足元を見直させる力があるかというと、首をかしげてしまう。
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たまにしか巡り会えない、「読み終わるのがもったいない本」だったのでゆっくりじっくり読んだ。 いまだに多くの人が「経済成長のためにどうすればいいか、自分が豊かな暮らしをするためにどうすればいいか」を考えるが、これからはもう、経済成長はないという前提で生き方を考えていく必要がある。そ...
たまにしか巡り会えない、「読み終わるのがもったいない本」だったのでゆっくりじっくり読んだ。 いまだに多くの人が「経済成長のためにどうすればいいか、自分が豊かな暮らしをするためにどうすればいいか」を考えるが、これからはもう、経済成長はないという前提で生き方を考えていく必要がある。その理由と具体的方策を与えてくれる本だった。 表面的なことに騙されず、自分の意思で自分を持って生きるため、この本の内容を携えていこうと思う。
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