あかりさん、どこへ行くの? の商品レビュー
一緒に暮らしていたパーキンソン病のおばあちゃん『あかりさん』が何だか変になってきた。 認知症を発症し、次第に孫の目には壊れていくように見え、戸惑い、家族の中での閉塞感を感じ…。 同級生が寄り添い、認知症のあかりさんを一緒に受け止めてくれる姿に、ちょっとジーンときました。 認知症が...
一緒に暮らしていたパーキンソン病のおばあちゃん『あかりさん』が何だか変になってきた。 認知症を発症し、次第に孫の目には壊れていくように見え、戸惑い、家族の中での閉塞感を感じ…。 同級生が寄り添い、認知症のあかりさんを一緒に受け止めてくれる姿に、ちょっとジーンときました。 認知症が身近にいなくても、小学生なのに一緒に認知症について勉強し、友達を支えてくれるなんて、なんていい友達! 家族だけで抱える問題じゃなくて、地域としてかかわりを持つことって大切だな、と感じました。
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最近、おばあちゃんのあかりさんが認知症になった。おかしな発言や行動に、家族はフラフラ。しかし、特別な友達のふとした言葉で、僕はあかりさんへの接し方を見直したんだ。そこからは発見の連続だった…。
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小5のムスメが、これお母さんの仕事だから、と借りてきてくれたもの。 認知症に限ることではないけれど、 家族が病気になった時、一番戸惑い辛い思いをするのは子どもなんだと改めて思う。 主人公のタケシ君(小5)もその一人。 大好きなおばあちゃんの変化と、 わが家での日常が崩れていく...
小5のムスメが、これお母さんの仕事だから、と借りてきてくれたもの。 認知症に限ることではないけれど、 家族が病気になった時、一番戸惑い辛い思いをするのは子どもなんだと改めて思う。 主人公のタケシ君(小5)もその一人。 大好きなおばあちゃんの変化と、 わが家での日常が崩れていく様に、 戸惑い、怒り、途方に暮れる。 「あかりさんは、ぼくよりたくさん生きてきたから、いっぱい思い出があるのに、忘れちゃうんだね。どんどん忘れていくと、知らない場所ばかりだし、知らない人ばかりになっちゃう。ぼくのことだって、わからないんだから。そうなったら、あかりさんは、世界でひとりぼっちだ。こんなのって、ひどいよ。」p165 タケシのことをまだ3歳だと思い、心配で涙を見せるあかりさんを見て気づく。 「その涙は本物だ。穴に落ちたぼくをさがしてくれたのも本当のこと。あかりさんには、そのときもいまも同じなんだ。「寄りそう」ってことは、安心させてあげることかもしれない。」p182 9月は世界アルツハイマー月間(認知症を知る月間)ということもあり、私も2回講座に参加してきました。 自分と歳の変わらない、若年性アルツハイマーを患う方の講演も聞かせて頂きました。 ある日、目が覚めたら、記憶の欠落に気づいたそうです。 そんな瞬間が、誰にでも訪れる可能性があるのですよね。とても、怖いことですが。 自分や、自分の大切な人が認知症になった時--- 家族単位の小さな輪ではなく、 生活している地域単位の大きな輪が、 必要になります。 潰れそうなタケシの心を、同級生たちが支えたように。 「思いやりや助け合いの関係」p199が、病に立ち向かう元気や勇気をくれるのだと、物語の作者も、講演された方も教えてくれました。
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ぼく・タケシ、サッカーが大好きな、もうすぐ小学6年男子。お母さんと幼稚園年長の妹カリンと、お母さんのお母さん、あかりさん一緒に暮らしている。お父さんは単身赴任中。 ぼくのおばあちゃん、あかりさんは最近どこか変だ。もともとパーキンソン病という脳の病気だけど、それだけでなく、認知症が...
ぼく・タケシ、サッカーが大好きな、もうすぐ小学6年男子。お母さんと幼稚園年長の妹カリンと、お母さんのお母さん、あかりさん一緒に暮らしている。お父さんは単身赴任中。 ぼくのおばあちゃん、あかりさんは最近どこか変だ。もともとパーキンソン病という脳の病気だけど、それだけでなく、認知症がはじまったらしい。 家の中で小さなおかしな事件が起き、みんなで協力してあかりさんを支えてきたはずの我が家の日常が、どんどん崩れてきた。 あかりさんは、どうしちゃったんだろう。どこに行くのだろう。 ぼくはどうしたらいいのだろう。 かつては大好きだったおばあちゃんと、寄り添って暮らして行き、成長してゆく少年。
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