世界天才紀行 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> はじめに ゴルトン・ボックスをめぐる冒険 第1章 アテネ~天才は単純 第2章 杭州~天才は新しくない 第3章 フィレンツェ~天才は高価 第4章 エディンバラ~天才は実際的 第5章 カルカッタ~天才は混沌(カオス) 第6章 ウィーン~天才は無意識のうちに(完璧な調和を求めて) 第7章 ウィーン~天才は伝染しやすい(長椅子の上で) 第8章 シリコンバレー~天才は脆弱 エピローグ パンとサ-フィン <内容> 天才は遺伝でも環境でもない。そして、歴史上突如天才が多く生まれる街がある。この視点から7つの街をめぐり、現地で歩き、コーヒーを飲み、現地の専門家と語り合いながら、その理由を探ろうという本。個人ではなく、土地にこだわったあたりが新しいか?長い本なのでやや苦労するが、著者の頭の中と同じように話が進行するので、その思考を辿ることができる。
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天才が生まれた様々な場所をめぐるエリック・ワイナーの旅は、天才たちが生まれた状況が描かれていて面白かった。でもどこか自己啓発的な雰囲気も感じて、自己啓発的な雰囲気が苦手な僕としては乗れない部分も。
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エリックワイナーの2冊目。 今回は天才を生み出す場所を巡る旅。 凝り固まった考えをなくし、多くの人と話し、たくさん歩きながらも適度に引きこもりたくなる。 成功は時代に合っているからこそなのでベストを尽くしたなら何度でも失敗していい。 いつもの知的で根暗な文章で楽しめる。
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「天才は生まれつくものでも,努力で作られるものでもなく,時代や土地が育てるものだ」という認識のもとに綴られる時空紀行。誰を天才と評価するかに多少のブレはあるにしても,確かに天才というのは時間的にも空間的にも集中して現れる。すなわち「相互作用」の結果なのだ。 例えば19世紀末のウ...
「天才は生まれつくものでも,努力で作られるものでもなく,時代や土地が育てるものだ」という認識のもとに綴られる時空紀行。誰を天才と評価するかに多少のブレはあるにしても,確かに天才というのは時間的にも空間的にも集中して現れる。すなわち「相互作用」の結果なのだ。 例えば19世紀末のウィーンの天才。多岐の分野にわたる。 “哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、芸術家のグスタフ・クリムト、作家のアルトゥール・シュニッツラー、同じくシュテファン・ツヴァイク、物理学者のエルンスト・マッハ、作曲家のグスタフ・マーラー”p.335
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天才が特定の時代の特定の場所に集団で現れるのは何故か?この問いは非常に興味深かったが、この1冊を読んでも、わからなかった。
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天才の出現は、時間と場所に影響される、という。つまり天才をつくるのは遺伝ではなく環境だ。アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーンといった天才を、いや天才たちを輩出した都市は、みなそういう環境にあったのだろう。 しかし、それは「なぜ」なのか。では、其の場...
天才の出現は、時間と場所に影響される、という。つまり天才をつくるのは遺伝ではなく環境だ。アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーンといった天才を、いや天才たちを輩出した都市は、みなそういう環境にあったのだろう。 しかし、それは「なぜ」なのか。では、其の場所にいって確かめてみよう、というノリ。そこにはそれぞれ、その時代の要求がある。つまるところ、たしかに天才をつくったのは環境と言えよう。だから天才をつくることも可能なのかもしれない。 著者が世界各地へ赴き、当時の天才との邂逅を妄想する。それを読んで僕も妄想する。この環境は天才をつくるものではないだろうが、(アタマん中で)世界を旅し、かつ時間も遡る。これはこれでいいものだ。
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