魔女調伏師は闇に笑う 禁忌の魔術 の商品レビュー
書店のバナーに書いてあったように、現代における『魔女』という定義は非常に面白かった。 ただ、その魔女をテーマとしているだけあって、多少ではあるが人の心を描写するリアリティが欠けている部分があるようにも思える。 特殊な心理状態に陥っている人に体するリアリティというのもアレだとは思う...
書店のバナーに書いてあったように、現代における『魔女』という定義は非常に面白かった。 ただ、その魔女をテーマとしているだけあって、多少ではあるが人の心を描写するリアリティが欠けている部分があるようにも思える。 特殊な心理状態に陥っている人に体するリアリティというのもアレだとは思うが、そういう特殊な心理に陥るためのプロセスなんかがごっそり抜け落ちているというか、『宗教』という文化的なバックボーンで一括りにされてしまう。 登場人物の記号化(極端な容姿や性格を持たせるというアイコン化)なんか、モロにその影響を被っててあまり感情移入ができない分、心が揺さぶられることも無い。 そういう軽いミステリーとしてはぼちぼちの出来かな。
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