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京アニを読む の商品レビュー

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2021/11/16

とても読みやすく、面白かった。 最近、金曜ロードショーで『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を観て京アニ作品について興味を持っていたところ、本書をたまたま図書館で見つけた。アニメが好きな自分を客観的に見たり、別の視点からアニメを捉えてみるのも面白そうだなと思い、読んだ。 筆者の分析...

とても読みやすく、面白かった。 最近、金曜ロードショーで『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を観て京アニ作品について興味を持っていたところ、本書をたまたま図書館で見つけた。アニメが好きな自分を客観的に見たり、別の視点からアニメを捉えてみるのも面白そうだなと思い、読んだ。 筆者の分析は非常に興味深かった。特に『けいおん!』についての章が面白かった。「さとり世代」という言葉を初めて本書で知ったが、自分の考えはさとり世代の考えに非常に近いので、『けいおん!』の物語は私にも理想的に思えた。 また、『響け!ユーフォニアム』が部活の物語であるのに、これまでの京アニ作品とは全く逆のメッセージ性を持っていることが驚きだった。 本書を読み、京アニ作品が若者から絶大な人気を得ている理由が理解できた。興味を持った作品は今度観たいと思った。

Posted byブクログ

2018/01/08

著者は本著を執筆されるまではあまりオタクカルチャーを意識してこられなかったとおぼしき団塊の世代くらいの方。 なので、なんだかそういった「オタクカルチャー」への目線が定まらないなあ、というのが読み始めた時の所感。 個人的には第Ⅱ章(クラナド、Free!、けいおん)と第Ⅳ章(ユーフ...

著者は本著を執筆されるまではあまりオタクカルチャーを意識してこられなかったとおぼしき団塊の世代くらいの方。 なので、なんだかそういった「オタクカルチャー」への目線が定まらないなあ、というのが読み始めた時の所感。 個人的には第Ⅱ章(クラナド、Free!、けいおん)と第Ⅳ章(ユーフォニウム)が読んでて面白かった。 第Ⅰ章(涼宮ハルヒ)に関してはストーリー解説と既視感ある考察に終始しててイマイチだったかなあ。。 あと「らきすた」が取り上げられなかったのはあえてなのかしら。 Ⅱ章の作品群は家族の他に部活コミュニティという「疑似家族」に居場所を見つける物語である、というのが確かになーと思った(けいおん!で唯ちゃんの両親が出ないのが不思議だった。)。 あとⅣ章の「ユーフォ」に関しては、OPを観たときに「けいおん!」を踏襲していて、内容も「けいおん!」的な作品と思ってたのに、本編はリアル寄りで人間関係の不和も描く青春スポコンだった・・・という視聴時の私の「違和感」を言語化してくれていた。 本著で述べられてるように、きっと自覚的に「空気系」から離脱した作品なのよね。

Posted byブクログ