深夜の市長 の商品レビュー
江戸川乱歩と同時代の作家。タイトルに惹かれて読んだ表題作はクラシックでモダンなたたずまいだけど江戸っ子気質も残る東京市を舞台に、キッチュなキャラクターが暴れ回る。主人公がすぐ、明日でいいやって、頼まれていた深夜の市長への届け物を怠けて周囲がヤキモキするってパターンがリピートされる...
江戸川乱歩と同時代の作家。タイトルに惹かれて読んだ表題作はクラシックでモダンなたたずまいだけど江戸っ子気質も残る東京市を舞台に、キッチュなキャラクターが暴れ回る。主人公がすぐ、明日でいいやって、頼まれていた深夜の市長への届け物を怠けて周囲がヤキモキするってパターンがリピートされるなど、全体にユーモアがあり、スラップスティックなコメディー映画やアニメにしたら面白いカモと思った。一方で残りの作品は猟奇に過ぎてほぼ趣味に合わず、印象が悪くなってしまった。
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先日刊行された『蠅男』に続く短編集。東京創元社からは4冊目。 東京創元社の紹介にも『奇想』とあるが、その言葉がピッタリだった。寧ろ表題作より他の短編の方が『奇想』度は強いかも?
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昼と夜でガラリと雰囲気を変えるT市が舞台。僕こと浅間が「深夜の市長」と呼ばれる怪人物に出会い、謎の事件に巻き込まれていく。この物語、随所の発想が素晴らしいですね。科学者が住んでる高塔とかね。 文庫後半は、いままで未収録作などの短編10作。ニヤリとさせるショート・ショートの宝庫で、...
昼と夜でガラリと雰囲気を変えるT市が舞台。僕こと浅間が「深夜の市長」と呼ばれる怪人物に出会い、謎の事件に巻き込まれていく。この物語、随所の発想が素晴らしいですね。科学者が住んでる高塔とかね。 文庫後半は、いままで未収録作などの短編10作。ニヤリとさせるショート・ショートの宝庫で、こちらも読んでて楽しい。タバコの話とか好きだなぁ。
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