うどん キツネつきの の商品レビュー
学校の帰り道沿いのパチンコ屋の屋上から、突如として聞こえてきた咆哮。和江と美佐と洋子の三姉妹は箱に入っていたその犬に似た生き物を「うどん」と名付けて家で買うようになります。 それから何が起こるでもなく、七日め、四年め、七年めと時(章)が過ぎ、あっけなくも不思議な雰囲気を残したまま...
学校の帰り道沿いのパチンコ屋の屋上から、突如として聞こえてきた咆哮。和江と美佐と洋子の三姉妹は箱に入っていたその犬に似た生き物を「うどん」と名付けて家で買うようになります。 それから何が起こるでもなく、七日め、四年め、七年めと時(章)が過ぎ、あっけなくも不思議な雰囲気を残したまま物語は幕を閉じます(うどん キツネつきの) さらには、古びたおんぼろアパートの奇妙な住人の日常が淡々と描かれる「シキ零レイ零 ミドリ荘」、ある女性の風変わりながら凄まじいとある計画に焦点を当てた「母のいる島」、子どもが書いていると思われる謎のブログに引き込まれていく一人の女性がたどり着くのは…「おやすみラジオ」、ねぶたと東北大震災とを絡めた幻想的な「巨きなものの還る場所」の5編が収められたシュールな味わい深い短編集です。 どれも、読み終わると胸の奥の方がキュッとなる感覚が味わえます。
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え?なに?え??みたいな SFかどうかは置いておいて、 SFとか何とか規定するのはわたしたちの脳なんだなー、と、まぁありだよなー、と。
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さっぱりおもしろくなかったが、「これはおもしろく感じなきゃ」と気負うこともなく、さくさく読めたので逆に良かった(?)
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傑作が、みしっと5篇詰まった濃い過ぎる本でした。私はミームについては本当に疎いので勉強してからまた読み返したい。人類の情報の遺伝子。 ミームについてはドーキンス読まなくては駄目だが思わず笑い転げてしまう描写もいっぱいあって、お気に入りの1冊になってしまった。 「シキ零レイ零ミドリ...
傑作が、みしっと5篇詰まった濃い過ぎる本でした。私はミームについては本当に疎いので勉強してからまた読み返したい。人類の情報の遺伝子。 ミームについてはドーキンス読まなくては駄目だが思わず笑い転げてしまう描写もいっぱいあって、お気に入りの1冊になってしまった。 「シキ零レイ零ミドリ荘」と「おやすみラジオ」が特に良かった。
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デビュー短編を含む5編収録。 奇想というか何というか、かなりユニークな想像力の結晶だと思う。 収録作の中では『うどん キツネつきの』が一番好みだった。
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