派遣刑事 の商品レビュー
文化祭の企画であった古本バザーの売れ残りの本でした。 基本的には、連作ドラマのような短編集です。 優秀だけれど、出世欲のない独身刑事が、所轄が解決しきれない難事件に「派遣捜査員」として加わり、推理と直感で犯人をあぶりだしてゆく、というもの。 事件が完全に解決するまで捜査に協力する...
文化祭の企画であった古本バザーの売れ残りの本でした。 基本的には、連作ドラマのような短編集です。 優秀だけれど、出世欲のない独身刑事が、所轄が解決しきれない難事件に「派遣捜査員」として加わり、推理と直感で犯人をあぶりだしてゆく、というもの。 事件が完全に解決するまで捜査に協力するのではなく、大筋を明らかにして犯人が特定できた時点で身を引く部分などは 独特な印象がありますが、全体的に「軽い」印象がありました。 さらに、放火犯が「ガソリン」を撒いて放火するシーンがありましたが、ガソリンに引火すると爆発してしまうのでは?と現実的な描写かどうか疑わしい部分もあり、いまいち作品世界に入りきれなかった印象でもあります。 2008年に初版が発行された作品にしては、地の文章も少し古臭い印象がありました。
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