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漂泊の楽人 新装版 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/05/22

【概略】  漆原宏、彼の年の離れた妹・肇子(はつこ)に突拍子もないお見合いの話が舞い込んだ。相手は銀行の支店長の息子であり、息子本人よりも父親の支店長が惚れ込んだという。乗り気でない肇子に対し、縁談の話が来て以来、様子のおかしくなった兄・宏。「俺に万が一のことがあったらワープロを...

【概略】  漆原宏、彼の年の離れた妹・肇子(はつこ)に突拍子もないお見合いの話が舞い込んだ。相手は銀行の支店長の息子であり、息子本人よりも父親の支店長が惚れ込んだという。乗り気でない肇子に対し、縁談の話が来て以来、様子のおかしくなった兄・宏。「俺に万が一のことがあったらワープロを浅見光彦という男に渡してくれ。そして俺の名前をフルネームで打つように頼んでくれ」という摩訶不思議なリクエストを宏から受けた肇子は笑って受け流す。が、突如、その宏は帰らぬ人となった。宏・肇子の住む静岡県沼津市から新潟県の月潟まで、そして巨額投資詐欺事件という、物理的・事件的に大きく広がる事件に、浅見光彦が立ち向かう。 年月日不詳       読了 2024年05月22日 読了 【書評】  早く寝ないといけないのに、お風呂だって入らないといけないのに、自制がきかずに読み切ってしまった。久々だ、こんなのは(笑)面白かった。今回、読もうと思って書庫をチェックしたのだけど、なくてね。Amazon で購入したのだけど、初見じゃないと思う。でも内田康夫さんの本は売ったりしてないはずだから、図書館で借りたりしたのかな?記憶にあるもの。相当前だけど。  推理小説と呼ばれるジャンルの本は、純文学といったジャンルと比べ、なんというか大衆的というか世俗的というか、下に見られる傾向ってあったりするのかな?でもね、ちょっと言語化できないけれど、内田康夫さんの作品は単なるミステリーとはまた違う気がする。もちろん純文学(と呼ばれる?)や本格小説のような、読者が楽しむための余白は少ないと思う。セリフや仕草の描写で登場人物の心情を描くというよりも、補足的な記述などもある。でもなんだろうなぁ、言語化できないのが悔しいけれど、あるのだよなぁ。それは主人公の浅見光彦の素敵さがそうさせるのか。彼の年齢の割には青臭い部分と、兄の陽一郎や家族の大人の部分の相克がそうさせるのか。まったくわからないけれど、手に取ってしまう。  1986年に書き下ろしされたということで、現代には存在しない(物理的には存在してるかもだけど、主流ではない)ガジェットであったり制度であったりが存在する。物語でキーとなる「ワープロ」なんて最たるもの。フロッピーなんて言葉も出てくる。辞書フロッピーとかね。ちょうど最近、ピアノやギター、その他諸々のガジェットをプレスし、その後にiPad が出てくるなんてCMがあったけれど、まさしく現代に生きる若者がこの小説を読み進めるとすると、やはりワープロやフロッピーで立ち止まるのだろうか(笑)  ひょっとしてこの書評から「読んでみよう」と思ってくださる方もいるかもしれないことに加え、ミステリーにとっては核となる「犯人は〇〇」なんてことは話せない訳で。どうしても本編から距離が遠い話題にしか触れられないのが痛いけれども、今回は瞽女(ごぜ)という文化に触れることができたよ。瞽女の「瞽」は盲の常用外漢字かな。目の見えない方達が三味線を弾きながら唄を歌って地方をまわったりしていたそうな。そういった女性のことを瞽女と呼んでいたそうな。今度お邪魔する新潟県には長岡瞽女と高田瞽女という大きなグループがあったみたいだね。本作ではこの瞽女という要素と角兵衛獅子という要素がうまく歴史をつなげてくれてる。もっとも1986年当時の現代と、さらに昔をつなげているのを令和の時代から眺める訳だから、困っちゃうよね。  ごめん、細かな話の筋、その展開も含めて「むむ」と唸りながら読み進めたのでここでは紹介しないでおく。1986年という時代と、さらにもっと前、太平洋戦争が終わる頃の時代がどう紡がれているか?に興味があるなら、手に取ってみるといいかも。

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2023/10/08

 かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を中心に、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  この作品は「シリーズ第11作目」です。舞台は “新潟県” と “静岡県”。新潟県も静岡県も仕事関係やプライベートの...

 かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を中心に、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  この作品は「シリーズ第11作目」です。舞台は “新潟県” と “静岡県”。新潟県も静岡県も仕事関係やプライベートのドライブ等で訪れたことがあります。シ  ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品は、本シリーズに期待する私の美意識?からすると少々気になるところが目につきました。  ちょっと残念です。

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2022/06/12

内容(「BOOK」データベースより) 白砂が美しい、沼津の千本浜海岸に漂着した男性の死体。被害者の妹・肇子は、死の直前に兄から託された秘密の解明を、浅見光彦に依頼する。だが今度は、奇妙なダイイングメッセージを残し、母が刺殺されてしまう。背後に、巨額投資詐欺事件との関連を察知した浅...

内容(「BOOK」データベースより) 白砂が美しい、沼津の千本浜海岸に漂着した男性の死体。被害者の妹・肇子は、死の直前に兄から託された秘密の解明を、浅見光彦に依頼する。だが今度は、奇妙なダイイングメッセージを残し、母が刺殺されてしまう。背後に、巨額投資詐欺事件との関連を察知した浅見は、謎に導かれるように新潟・月潟に向かう。 令和4年6月10日~12日

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2022/05/09

内田康夫の初期の作品で、勢いに乗って一気に書き上げた作品の一つとして本人のあとがきで紹介されていた本。 作者の勢いに乗り私も一気に読めた。 面白かった。

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2016/11/14

浅見光彦が解き明かす、遠大な復讐劇の謎 沼津の千本浜海岸に漂着した男性の死体。被害者が妹の肇子に遺した秘密の解明を依頼され、浅見光彦は、新潟・月潟に向かう。巨額投資詐欺事件と、奇妙なダイイングメッセージを結びつける謎に、浅見が挑む!

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