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クモの糸でバイオリン の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2021/10/08

こんなにも、ロマンにあふれた研究があるなんて! しかも、本業じゃないなんてw こんなにワクワクしながら読んだの、久々です! たまたま図書館で出会えた本でした。

Posted byブクログ

2020/08/06

タイトルが「クモの糸でバイオリン」。比喩的な何かかと思いきや、なんと本当にクモの糸でバイオリンの弦を作る話です。すごいです。 しかも単に音が出るだけじゃなく、普通の弦より倍音が出まくりで、とても良い弦なんだとか。いや、なんともすごい話しです。 途中、論文提出の話があって、どんな感...

タイトルが「クモの糸でバイオリン」。比喩的な何かかと思いきや、なんと本当にクモの糸でバイオリンの弦を作る話です。すごいです。 しかも単に音が出るだけじゃなく、普通の弦より倍音が出まくりで、とても良い弦なんだとか。いや、なんともすごい話しです。 途中、論文提出の話があって、どんな感じで論文掲載まで進むのかが書いてあり、これもなかなか面白かったです。クモの糸でバイオリンの弦を作る論文は、いったい何の雑誌に送るのが良いのか?って、普通では出てこないような悩みでしたね。

Posted byブクログ

2017/04/11

本業の研究とは別に「クモの糸」を“趣味としての生涯の研究対象”に決めた著者が、研究の過程でタイトル通り「クモの糸でバイオリン」を弾くまでに至った経緯を綴ったのが本書です。 肝心の研究の中身は気が遠くなるほど時間を要する作業ばかり。昆虫学者でもなく音楽専門家でもない著者にとっては...

本業の研究とは別に「クモの糸」を“趣味としての生涯の研究対象”に決めた著者が、研究の過程でタイトル通り「クモの糸でバイオリン」を弾くまでに至った経緯を綴ったのが本書です。 肝心の研究の中身は気が遠くなるほど時間を要する作業ばかり。昆虫学者でもなく音楽専門家でもない著者にとっては手探りの連続です。 クモが使いこなす7種類もの糸のうち、著者が注目したのはクモの命綱にあたる「牽引糸」の1種類。街中・郊外・山の中など日本各地へクモ採りに行き、自然に吐く糸を手に入れるためクモの性格分析に5年を費やし、クモの繊細な性格(「優しすぎれば舐められる、厳しすぎればへそ曲げる」)と上手く付き合いながら、たくさんのクモから長く丈夫な糸をせっせとかき集めます。 趣味と断言しているものの、性質の分析方法などは本格的。 苦労を重ねながらも新しい発見には目を輝かせ、一貫して楽しそうに研究されているのが伝わってきます。文章も自然体なので読者も気負うことなく最新の研究に触れることができます。 「好きこそ物の上手なれ」を体現しているような大人は素直に素敵です。

Posted byブクログ

2017/01/30

音楽、振動、生態、繊維…。様々な分野をまたいで作られたクモの糸のバイオリン。まず作ろうと思ったその発想に驚きである。 あとは、p. 80の国際的な科学雑誌に掲載されなければ、きちんとした研究成果とは認めてもらえない。の一文は身に染みる。

Posted byブクログ

2017/01/28

奈良県立医療大学の名誉教授、大崎重芳氏の著書。大学の名前からもわかるように、大崎氏の専門は皮膚移植などの医療で、決して昆虫博士ではない。 作品のタイトルからして少しキワモノ的、というかゲテモノ的な内容かと思っていたが、意外にもクモの糸で作ったバイオリンの絃は音色が素晴らしく、本...

奈良県立医療大学の名誉教授、大崎重芳氏の著書。大学の名前からもわかるように、大崎氏の専門は皮膚移植などの医療で、決して昆虫博士ではない。 作品のタイトルからして少しキワモノ的、というかゲテモノ的な内容かと思っていたが、意外にもクモの糸で作ったバイオリンの絃は音色が素晴らしく、本作では科学的にその事を証明している。クモの糸には繊維の隙間を埋める特殊な性質があるらしく、そのことが音色に良い影響を与えているようだ。 大崎氏が解析したところ、良い音の評価基準とされる「倍音」の数値が、現在バイオリン弦の主流である金属製やナイロン製より優れているのだ。音大の教授からもその音色の良さを認めてられおり、実際に海外のバイオリニストから、弦を使わせてほしいと熱烈なオファーがあったそうだ。ただ残念ながら原料調達がクモのご機嫌次第なので量産は難しいらしい。 弦の作製にあたり近所のバイオリン教室に通ったり、自宅の庭にオオジョロウグモを放し飼いするなど、大崎氏の行動力というか執念には、すっかり感服させられてしまった。ノーベル賞は無理でも、せめてイグノーベル賞を差し上げたい。

Posted byブクログ

2017/01/14

この先生、楽しそうだな。 クモの糸でバイオリン、は何かの比喩か、あるいは著者の夢?と思ったら本当にクモの糸の弦をバイオリンに張って演奏しててびっくりした。それを聞いたプロのバイオリニストから弦を譲ってくれと言われたそうだ。 弦にするために強度を上げる方法を検討したり、クモの糸の...

この先生、楽しそうだな。 クモの糸でバイオリン、は何かの比喩か、あるいは著者の夢?と思ったら本当にクモの糸の弦をバイオリンに張って演奏しててびっくりした。それを聞いたプロのバイオリニストから弦を譲ってくれと言われたそうだ。 弦にするために強度を上げる方法を検討したり、クモの糸の断面を電子顕微鏡で調べたり、手法は科学者の面目躍如。で、やっていることがクモの糸でバイオリン。こんなに楽しい研究はそうはないだろう。子供がマネをすると楽しいな。 岩波科学ライブラリーのシリーズはどれも面白そうだ。いくつか読んでみよう。

Posted byブクログ

2016/12/27

クモの糸の可能性に驚き。 そしてバイオリンの弦について、科学的な分析や詳しい考察というのが詳しくされていないということにも驚き。 クモの糸のバイオリン、1度聴いてみたいなぁ…これからの普及?に期待です!

Posted byブクログ