図解「哲学」は図で考えると面白い の商品レビュー
哲学に興味を持った一般人のための、 図解に重点を置いた簡便な概説書。 哲学とは「疑問を感じるところから始まる学問」 であること、 政治・経済から文学や数学まで 「すべての学問が哲学に通ずる」ことを踏まえた上で、 西洋・東洋の主な哲学者の思想に言及する。 しかし、最低限「これだけは...
哲学に興味を持った一般人のための、 図解に重点を置いた簡便な概説書。 哲学とは「疑問を感じるところから始まる学問」 であること、 政治・経済から文学や数学まで 「すべての学問が哲学に通ずる」ことを踏まえた上で、 西洋・東洋の主な哲学者の思想に言及する。 しかし、最低限「これだけは押さえておけ」と列挙された 近現代ヨーロッパの哲学者の中に イギリス人が一人も登場しないのは何故だろう…… プライオリティが低いのは、単に編者の好みの問題か(笑)。 ちなみに、「マルクス」の項 p.140で言及される 「1848年パリで起きた革命」とは、 ブルジョワジー主体の市民革命から プロレタリアート主体の革命へと移行した二月革命を指す。 東洋哲学部門の代表的な人物と業績は、 ほぼ「宗教」と被っている。 気になったのは――この手の本にはありがちだが―― 誤字(○「輩出」←×「排出」など)や脱字、 あるいは無意味な文字間の空白などが目につきやすいこと。 もう一息、誰かがチェックを入れればいいのに……。
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