未来の手紙 の商品レビュー
小中学生が主人公の短編集、親指大の息子が未来からやって来る話は不安定な思春期を送る自分をキャップに見られるというのが面白い。
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しいちゃん -こういう力の抜けた大人の存在が子どもには必要なんだと思う。親は大抵責任感からそうはなれないことが多い。 悪口の伝染より、笑いや大好きの伝染の方が何倍も素晴らしい。そして、マイナスの伝染を別の方法で発散して止めるって立派な偉業だと思う。 私もそれをできてる自信を持とう...
しいちゃん -こういう力の抜けた大人の存在が子どもには必要なんだと思う。親は大抵責任感からそうはなれないことが多い。 悪口の伝染より、笑いや大好きの伝染の方が何倍も素晴らしい。そして、マイナスの伝染を別の方法で発散して止めるって立派な偉業だと思う。 私もそれをできてる自信を持とう。 忘れない夏 -中2なんて、1番敏感で心がザワザワして、いちいち正面から向き合っていた時期。大人にはいつも斜に構えた接し方をしていて、でもそれを表に出さずに心に秘めていた。そんな時期に大人の事情で振り回されたらこうなる。中2にはこの世の全てのような自分の世界がある。 合唱コンクールで団結して1番楽しい時なんて2度とない。大人になると、何で忘れちゃうんだろうなー。 未来の息子 -14歳の時に未来の息子が来たら、、おもしろすぎる。笑笑 当時はまだ見ぬ旦那さんや子ども達を想像したこともあった気がする。 祖父母から親へ、そして私へ、子ども達へ、そして孫へ。何があっても回っているから大丈夫。とても力強い言葉だ。鼻が何度もツンとして、泣きそうになった。危ない危ない。 未来の手紙 -じんわり胸が暖かくなる話。 だいじょうぶ。あなたは絶対だいじょうぶだよ。 こんな言葉を子どもの頃の自分に言われたら、誰に言われるよりもきっと大丈夫なんだろう。 月島さんちのフミちゃん -あなたの行きたいところに行きなさい。 そう言えるお兄ちゃんが純粋にカッコいい。 人と違うことを嫌う年頃の15歳。 でも違いを自慢に思うフミちゃんは愛いっぱいに育てられたんだと思う。そして10代にそう思わせる日本の社会が少しずつ変わっていけばいいと思う。 イモリのしっぽ -生物室、理科室の独特な匂いも濡れた制服の匂いもわかる。私も嫌いじゃない。
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子どもの感性と大人の常識の間に挟まれ、日々確実に変化する十代前半の少年少女。その不安と期待を等身大で描く6作品の短編集。 大人になんかなりたくなかったあの頃。でもいつの間にか、理屈で理論武装して一人前のことを抜かすようになってしまうのがこの年齢。椰月さんは何故こんなにも、彼彼女た...
子どもの感性と大人の常識の間に挟まれ、日々確実に変化する十代前半の少年少女。その不安と期待を等身大で描く6作品の短編集。 大人になんかなりたくなかったあの頃。でもいつの間にか、理屈で理論武装して一人前のことを抜かすようになってしまうのがこの年齢。椰月さんは何故こんなにも、彼彼女たちの繊細な心を知り尽くしているのでしょう。
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小学生〜高校生くらいの「子ども」が主人公の短編集。 子ども目線で語られる子どもの世界が舞台だが、 決して児童文学ではない。 一つ一つの作品は独立している。 登場人物も舞台も様々である。 テーマも、ちょっとしたミステリもあり、 ファンタジーもあり、バラエティに富んでいる。 共通...
小学生〜高校生くらいの「子ども」が主人公の短編集。 子ども目線で語られる子どもの世界が舞台だが、 決して児童文学ではない。 一つ一つの作品は独立している。 登場人物も舞台も様々である。 テーマも、ちょっとしたミステリもあり、 ファンタジーもあり、バラエティに富んでいる。 共通しているのは、主人公が皆「現代風のいい子」で、 世の中をナナメに見ているきらいはあるが、 自分は思春期だぞ、という自覚もあり。 ファンタジー設定や「濃いぃ」キャラは出てくるが、 舞台設定もセリフも「小さな事件」も、 みな実に「その辺に転がってそうな」感じで とてもリアリティがある。 読み終わって「人間って、生きてるって、悪くないかも」 というほっこりした気持ちを抱いた。 クサい言葉で言えば、人間賛歌に満ちあふれた一冊。 いつかきっと再読するであろう予感(^ ^
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表題作を含む6編。どの作品も味わい深い。 ちっさいおっさんってなんでやねん!とツッコみたくなるけど、「未来の息子」がよかったなw 「月島さんちのフミちゃん」もよい。 私もカンちゃんや瑛子ちゃんみたいな、イケてる兄姉が欲しかったなぁ!ww
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表題作を含む6編。どの作品もハズレなし、とても面白かった。特に「しいちゃん」が好き。 あらすじ(背表紙より) いじめを受ける五年生のぼくは、未来のぼくへ手紙を出す。中学一年から三十二歳まで二十年間分。一年ごとの明るい目標を書いた手紙は、毎年ぼくの元へ届けられた。そして三十三歳にな...
表題作を含む6編。どの作品もハズレなし、とても面白かった。特に「しいちゃん」が好き。 あらすじ(背表紙より) いじめを受ける五年生のぼくは、未来のぼくへ手紙を出す。中学一年から三十二歳まで二十年間分。一年ごとの明るい目標を書いた手紙は、毎年ぼくの元へ届けられた。そして三十三歳になったある日、来るはずのない「未来の手紙」が届く。それは、悪夢の手紙だった…。(表題作)確実に何かが変わってしまう十代前半の少年少女。その不安と期待を等身体で描く珠玉の短編集。
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十代前半の少年少女が主人公の短編集。 コックリさんをしていて現れた小さなおじさんは、未来の息子を名乗る。そんなおじさんと過ごす数日。ベタだけど、この「未来の息子」、意外に泣ける。
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