逃北 の商品レビュー
旅と言うより、故郷への逃避。 その向かうべき先は、楽園の如きリゾート地にお客様として迎えてくれる南国。ではなく、何もない北こそ相応しい。北海道、青森、新潟、長野、宮城、そしてグリーンランド。観光とは少し違うココロの癒し方。北の出身である身としては、シンパシーを感じ得ない。
Posted by
能町みね子「逃北 つかれたときは北へ逃げます」https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167907167 読んだ。南下ではなく北上してのんびりしたい気持ちは判らなくもないが、それをさびれた雰囲気に理由づけするのは無理があるような。たぶん...
能町みね子「逃北 つかれたときは北へ逃げます」https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167907167 読んだ。南下ではなく北上してのんびりしたい気持ちは判らなくもないが、それをさびれた雰囲気に理由づけするのは無理があるような。たぶん弱々しい日差しとか乾いた空気とか薄い陰陽とか、もっと風土そのものなのでは(おわり
Posted by
旅先に住むつもりで各所をまわる、生活者目線、地元に溶け込むといった感覚はとってもよくわかります。自分も旅先ではいかにも旅行者的な振る舞いをするのではなく、さも地元に住んでいるかのような振る舞いにあこがれますし、観光名所でもなんでもないところでそこに住む人々の生活感を感じることを楽...
旅先に住むつもりで各所をまわる、生活者目線、地元に溶け込むといった感覚はとってもよくわかります。自分も旅先ではいかにも旅行者的な振る舞いをするのではなく、さも地元に住んでいるかのような振る舞いにあこがれますし、観光名所でもなんでもないところでそこに住む人々の生活感を感じることを楽しんでいます。 著者は北を目指すとのことでしたが、自分の場合(逃げるわけではありませんが)なんとなく「西」に目がいってしまいます。
Posted by
北志向、南志向の人確かにいますよね。僕はどちらでもないのですが、まあどちらかというと北かな?という程度ですが、妻はバリバリの北方原理主義者なので、基本南の島へ行きたいなどとはまかり間違っても言いません。とにかく北。 著者の能町みね子さんは何かあると北に逃避する人のようです。しかも...
北志向、南志向の人確かにいますよね。僕はどちらでもないのですが、まあどちらかというと北かな?という程度ですが、妻はバリバリの北方原理主義者なので、基本南の島へ行きたいなどとはまかり間違っても言いません。とにかく北。 著者の能町みね子さんは何かあると北に逃避する人のようです。しかも観光地ではなく普通の寂れ気味の街並みがお好きのようで、正直我ら夫婦の趣向とめちゃめちゃ似ています。 その町に溶け込んで、出来れば地元の人だと思われたいくらいの感覚。とても理解できるし、むしろ理解者を見つけた位の感覚です。 能町さんも本書内で何度か言っていますが、本人は褒めているつもりでも受け取り手は馬鹿にされていると感じる可能性があります。 僕らも何の変哲もない古びた町(そういう事言うと川越や谷根千を思い浮かべる人居ますがちがうから)を歩いて、なんて事は無い民家や寂れた商店街に胸を躍らせるわけなんです。そして町の古い定食屋、ラーメン屋、居酒屋なんかを訪れ、古い喫茶店あれば入り、地元の図書館でくつろぐ。全く観光要素無いのにめちゃ楽しい。地元の人から不審な目で見られるなんて日常茶飯事です。分かるわけないよねえ。 この本を読んでワクワク出来る人とは話が合いそうです。
Posted by
能町みね子さんのエッセイ。 北国(定義は著者参照)のとがったところとか、少しさみしいかんじのところとか、旅をしているところが魅力的。 北国へ惹かれる気持ち、わかる。 なにか、こう、惹きつけるものがある。 しかし、何より、観光を目的とした旅ではなく、「そこの住民として」行...
能町みね子さんのエッセイ。 北国(定義は著者参照)のとがったところとか、少しさみしいかんじのところとか、旅をしているところが魅力的。 北国へ惹かれる気持ち、わかる。 なにか、こう、惹きつけるものがある。 しかし、何より、観光を目的とした旅ではなく、「そこの住民として」行動するという、能町さんの感覚に頷く。 「ヴァーチャル地元民生活」。 グリーンランド、訪れたい。 「でも、私はそういうところよりも、『ここで暮らしてたら行くであろうところ』が好きなのです。」 「街をうろうろ散歩したり、ただ喫茶店などえダラダラしたり、したい。」 こういう旅、素敵。
Posted by
題名通り、日本や世界の北へ逃げるエッセイ。 住民なりきり滞在がおもしろい。 ここではないどこかへ行きたい。という時の“どこか”は人それぞれで、ユートピアや極楽的な南のバカンスをイメージする人が多いけど、能町さんはルーツを求めてふるさと的な北へ行きたくなるという話もおもしろかった...
題名通り、日本や世界の北へ逃げるエッセイ。 住民なりきり滞在がおもしろい。 ここではないどこかへ行きたい。という時の“どこか”は人それぞれで、ユートピアや極楽的な南のバカンスをイメージする人が多いけど、能町さんはルーツを求めてふるさと的な北へ行きたくなるという話もおもしろかった。
Posted by
これも好きやね。ギッザギザのリアス式海岸を私も体感したい!電車の貼り紙の件が好き。私は寒いのは苦手なのですが、最近岩手辺りの温泉に行きたいとモヤモヤ思っている。逃北? 千葉雄大君の対談が誠実で素敵です。
Posted by
とても面白かったです。北へ行きたくなりました。能町さんは特に名所には行かれてないのですが、訪れている土地が素敵で心惹かれました。さみしくていいな。恥ずかしながら、北上したのが国内で、しかも長野くらいまでなので、もっと北へ行ってみたいです。寒いのは苦手ですが、雪景色や冷たく澄んだ空...
とても面白かったです。北へ行きたくなりました。能町さんは特に名所には行かれてないのですが、訪れている土地が素敵で心惹かれました。さみしくていいな。恥ずかしながら、北上したのが国内で、しかも長野くらいまでなので、もっと北へ行ってみたいです。寒いのは苦手ですが、雪景色や冷たく澄んだ空気は好きです。チームひとり旅いいなぁ。。
Posted by
能町さんにとって「逃北」とは、自分のルーツへの希求であり、人生のリセット行為ないしセーブ行為なのかも。 なんか分かるかも。 「旅先住んだつもり設定」はすごい共感 笑。
Posted by
グリーンランドの話が面白かった。 北の気性のことを、ちょっと内向きで、本音を言わず耐えがちで、プライドと卑屈さがないまぜになったような性質、と書いてあった。 ほんとにその通りと思う…
Posted by