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黒い鶴 の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2018/04/22

作家デビュー10周年記念出版、幻のデビュー作から最近のものまでを厳選した10作品。 怨憎会苦:黒い鶴/ライカの証言 愛別離苦:大切なひと/雲へ歩む/魚の時間 求不得苦:京都ねこカフェ推理日記/あめっこ 五蘊盛苦:誓い/水の泡~死を受け入れるまで~/花はこころ 幻のデビ...

作家デビュー10周年記念出版、幻のデビュー作から最近のものまでを厳選した10作品。 怨憎会苦:黒い鶴/ライカの証言 愛別離苦:大切なひと/雲へ歩む/魚の時間 求不得苦:京都ねこカフェ推理日記/あめっこ 五蘊盛苦:誓い/水の泡~死を受け入れるまで~/花はこころ 幻のデビュー作#黒い鶴をはじめ、愛別離苦の三作、 お能の舞台の裏側と、世阿弥の「風姿花伝」の新しい解釈など、全部面白かった。 帯の「純文学ミステリー」に納得です。 一番好きだったのは、#京都ねこカフェ推理日記 慢性的にネコちゃん足りない病の私ですが、猫カフェには行きたくないのです。 でも、このカフェに限っては行ってみたいなぁ お店に入ったら、奥の母屋からその家の飼い猫ちゃんが顔出ししてくれるような雰囲気で… みろく、ブッチー、カータン、ぶこつ… お客さんの心を理解し、反応する賢さ! 仕草がたまらなく可愛い♪。 猫好きだからというのもありますが、これ、シリーズ化して欲しいです。 いつか読みたいと思っていた『白砂』のスピンオフとのこと。 あぁ、読みたい本がありすぎて、追いつかない…。

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2018/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018/3/24 短編集。 短編集は感想書きにくいよね。 もやっと終わるのが特徴なの? 解説の名越さんが言ってた。 最後の能の話は結局凡人が天才を殺してしまったの残念。 もったいない。 芸事に囚われて狂っていく話は美しいけど、このタイプはどうだろう。 読んだばっかりのときは、凡人が自分の居場所を失うことを恐れて天才を殺すとか身の程知らずめとちょっと怒りを覚えたけど、よくよく考えるとこの人も取り憑かれてるよな。 才能はなくても夢中になる人には惹かれるよね。

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2018/02/15

2016年が初版ながら作風(文体)から少し固さ-奥ゆかしさを感じる。 また、京言葉や東北訛りの会話などもあり、 スムーズに読みづらいところも… とはいえ、短編であること、 扱っている題材が今風であること 簡潔であることなど、非常に読みやすい要素は多い。 という点からも、 (言い...

2016年が初版ながら作風(文体)から少し固さ-奥ゆかしさを感じる。 また、京言葉や東北訛りの会話などもあり、 スムーズに読みづらいところも… とはいえ、短編であること、 扱っている題材が今風であること 簡潔であることなど、非常に読みやすい要素は多い。 という点からも、 (言い方は悪いかもしれないが) チャラチャラしてない古風な王道感。 これぞミステリーていった感じ。 (ま、純文学ミステリーって書いてあるしw) 何気に自分は1番安心して読める好きな作風。

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2017/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ライカの証言」「水の泡」がとても面白かった。「あめっこ」では結局鏝(というか凶器)について言及されずに終わり、「花はこころ」では千堂が手をいつ、どうやって染めたかなど言及されずに終わるなど、不完全燃焼な部分もあった(速読したので読み飛ばしがある可能性?)。

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2017/06/11

表題作の「黒い鶴」、もう、ラストはどうでもいいの、途中の知らない男の話に思わず、耳を傾けてしまうところがいい。さすが、乱歩のオマージュ。 どの話も後味がすっきりというより、割り切れないものが残るのですが、それが魅力です。

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2017/03/11

鏑木連 著「黒い鶴」2016.11発行。短編10話が収録されています。短編だからある程度は仕方ないのでしょうけど、鏑木さんにしては単調な気がしました。

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2017/01/13

ノンシリーズ短編集。さまざまな読み心地のものが幅広く収録されている印象です。他のシリーズに繋がるものもあるので。ファンには嬉しく、まだ未読の人にとっては読みたい作品が増えるかも。 お気に入りは「水の泡」。被害者側から描かれたサスペンス感溢れるミステリ。ううむ、この事態でこれはよく...

ノンシリーズ短編集。さまざまな読み心地のものが幅広く収録されている印象です。他のシリーズに繋がるものもあるので。ファンには嬉しく、まだ未読の人にとっては読みたい作品が増えるかも。 お気に入りは「水の泡」。被害者側から描かれたサスペンス感溢れるミステリ。ううむ、この事態でこれはよくぞ思いついた、と感嘆しました。そしてその後の展開にはまさしく快哉を叫びたくなります。 表題作「黒い鶴」も好き。テーマが「怨憎会苦」ってのもさながら。なんとも邪悪だなあ。

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2017/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人の心情をうまく描く印象のある点で、数多のミステリ作家の中では頭一つ以上抜きん出ていると個人的に感じている作家の短編集。 けれど、最初の作品にして表題作の「黒い鶴」ではその片鱗が見られない、トリック重視な印象の苦手なタイプの作品。ホントに同じ作者?と疑問に思うほど作風が違っていて驚きます。 ただ、それを除けば概ね期待通りの内容で、個人的には5番目に掲載された「魚の時間」の侘しさと切なさにノックアウト。それ以降は完全に魔法にかかったように読みふけりました。 一番楽しんで読んだのは「白砂」のスピンオフにあたる「京都猫カフェ推理日記」。「白砂」の主人公父娘との再開がこんなに楽しめるとは… 人物描写の巧みさがなせる技でしょうか。予想はしていましたがそれを超える面白さで、こうしたスピンオフをドンドン描いてほしいと思った次第。

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2016/12/30

怨憎会苦 黒い鶴/ライカの証言 愛別離苦 大切なひと/雲へ歩む/魚の時間 求不得苦 京都ねこカフェ推理日記/あめっこ 五蘊盛苦 誓い/水の泡~死を受け入れるまで~/ 花はこころ 人が特に何かをする時は訳がある。その訳は?‥...

怨憎会苦 黒い鶴/ライカの証言 愛別離苦 大切なひと/雲へ歩む/魚の時間 求不得苦 京都ねこカフェ推理日記/あめっこ 五蘊盛苦 誓い/水の泡~死を受け入れるまで~/ 花はこころ 人が特に何かをする時は訳がある。その訳は?‥‥

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2016/11/15

鏑木蓮の短編集。乱歩賞デビュー10周年記念刊行だとか。 短編ミステリとして上手だった。乱歩賞作家らしい、スタンダードに大胆な伏線の張り方やストイックな犯人追求、絵的に映えるトリック等、見処は満載。 また、キャッチコピー通り人間心理の描写も深みがあり、やはり読み応えに通ずる。 難点...

鏑木蓮の短編集。乱歩賞デビュー10周年記念刊行だとか。 短編ミステリとして上手だった。乱歩賞作家らしい、スタンダードに大胆な伏線の張り方やストイックな犯人追求、絵的に映えるトリック等、見処は満載。 また、キャッチコピー通り人間心理の描写も深みがあり、やはり読み応えに通ずる。 難点を挙げるなら、雰囲気が古風に過ぎるところだと思う。情景描写が、悪くいえば古臭い。しかも時代設定や土地柄に寄せていることもないので、現代が舞台の話では、妙な違和感が残る。出来れば、もう少し柔らかさのある文章も使い併せてほしい。 最もよかったのは、女社長の毒殺話。大味だが、プロットとトリック、双方に効果的なネタが上手く使われていた。 4-

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