応天の門(6) の商品レビュー
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寧さんと唐の言葉で話せて嬉しそうな道真は いつになく年相応に可愛らしく見える。 その才を正しく使えと言う寧。 正面突破の策を考えるだけでなく、見届けると 自分も出張るところが道真の偉いところ。 業平もなんだかんだで協力して一芝居打ってくれるのは見物だった。 ひとつ得をすれば損がついて回るのは仕方ない、 一人を罰しても別の者に妬まれるだけ。 忠臣の言葉が暗く響く。 後からでも、父親にだけでも自分ではなく阿呼だと 言うだけでは気がすまなかったろうか。 阿呼のお蔭で一応は解決して空気も少しは良くなって あのまま廊下に居たほうがきっと良かったろうに。 忠臣もまた真面目過ぎるのだろう。 山桜の話も面白かった。 きっちり芝居をする業平も好きだし、騙されてる融様が純粋。 小川を引くという発想が本当に雅だった。 道真のことを子飼いの小僧、という辺り、融もただ純粋なお貴族様では無いという描写も良い。 業平が 「恐れなどいつか克服してしまう。長く人を縛るのは情だ」 「良いことをした、これが正しかったと納得させること 己の判断で決めたと思わせることが処世の術」 と言うのも納得である。 そしてまた、一芝居打たされそうな業平様。 次も面白そうだ。
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6巻もこの先を思わせるような素振りがチラチラ見え隠れしていました。面白かった。 寧さまとの出会いと別れは道真の唐への思いを強くしたけど、昭姫さんの「夢は夢のままのほうがいいこともある」でウッと。 再読で、島田忠臣が基経についてる訳もわかりました。「そなたの替えなどおらぬ」と言われ...
6巻もこの先を思わせるような素振りがチラチラ見え隠れしていました。面白かった。 寧さまとの出会いと別れは道真の唐への思いを強くしたけど、昭姫さんの「夢は夢のままのほうがいいこともある」でウッと。 再読で、島田忠臣が基経についてる訳もわかりました。「そなたの替えなどおらぬ」と言われてたらね。。基経にとっては、超有能な駒くらいの感覚なんだろうけれど。 しっかり出てきた源融、キャラが濃すぎて好きです。頭キレッキレなのか狂人なのか……政にも興味あるのかなんなのかで、血筋もあるしこれは光源氏のモデル最有力候補と言われるのもわかる。 融ちん「つまり私が幸せであればこの世もすべて幸せであり、何もかも上手くまとまるということよの」……んなわけない。。 融ちん…と業平殿みたいな引き顔で読んでたら、ラストに良相が爆弾を投下。常行兄さんの危惧…多美ちゃんの入内やら良房と基経が全力で妨害してくるやろ。 続きも楽しみです。業平殿の演技力がたかい。
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唐の宦官の話と、渉成園を作った源融の話 とおるちゃんこと、源融は源氏物語の主人公光源氏のモデル最有力候補らしい。 さすが嵯峨天皇の皇子。作中では冷や飯を食ってはないけども、藤原にやられがちなトオルちゃんですが、応天門の変以降、上役がどんどん失脚とか死去とかして、ぐんぐん出世するら...
唐の宦官の話と、渉成園を作った源融の話 とおるちゃんこと、源融は源氏物語の主人公光源氏のモデル最有力候補らしい。 さすが嵯峨天皇の皇子。作中では冷や飯を食ってはないけども、藤原にやられがちなトオルちゃんですが、応天門の変以降、上役がどんどん失脚とか死去とかして、ぐんぐん出世するらしいです。 その上、年下の基経が51歳で死んだ後にも、働き続け74歳でその生涯に幕を閉じる。すげぇぜ光源氏。
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藤原も反藤原も、黒い感情のうねりが怖い。 大人たちがだいたいみんな怖い。 どうやら業平様が他人にドン引きしてるのが好き。
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日本は島国である、という事は外と隔絶されているのではなく、海を経て繋がっているという話。5巻後部から6巻前部はそんな物語なのだが、この巻の引きはまた藤原氏である。かの家が他氏排斥を平然と行うのならば、その苛烈さは同門にも容赦なく振るわれる訳で、長きに渡る藤原氏の栄華はそんな血と謀...
日本は島国である、という事は外と隔絶されているのではなく、海を経て繋がっているという話。5巻後部から6巻前部はそんな物語なのだが、この巻の引きはまた藤原氏である。かの家が他氏排斥を平然と行うのならば、その苛烈さは同門にも容赦なく振るわれる訳で、長きに渡る藤原氏の栄華はそんな血と謀略に彩られている。
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前の巻を読んでからだいぶ間が空いてしまったので忘れていたけれど…。 役人変死事件の解決と新しい事件。 道真と忠臣の過去の話も。なかなかにつらい。
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2016年12月までにここまで読了。 奈良時代末期、藤原氏とそれに対立する皇族の陰謀を背景に巻き込まれていく青年(菅原道真)のお話。
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これまで、裏側のお話的に出てきていた藤原氏と対藤原氏の政治バトル。それにとうとう道真が巻き込まれるか?というシーンで終わる巻。 平安の時代を親しみやすいテーマ、モチーフで描写していたので、ここまでは主人公ふたりもどことなく客観的に描かれていたけれど、さあ、いよいよか、というところ...
これまで、裏側のお話的に出てきていた藤原氏と対藤原氏の政治バトル。それにとうとう道真が巻き込まれるか?というシーンで終わる巻。 平安の時代を親しみやすいテーマ、モチーフで描写していたので、ここまでは主人公ふたりもどことなく客観的に描かれていたけれど、さあ、いよいよか、というところ? 歴史の教科書的なラストは知っているだけに、それをどう物語にしていき、どう締め括るのかが楽しみ。
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誰に対しても冷めて見下した態度の道真が、唐渡の寧さまに対しては殊勝な態度。自分の置かれた現状に夢を持てず、理想の国に憧れるのは隣の芝生という物ですよ。息子を見ているようで身につまされます(ため息)。子供のころ、大人をやり込める場面がありましたが、恨みを買わない処世術を身に着けない...
誰に対しても冷めて見下した態度の道真が、唐渡の寧さまに対しては殊勝な態度。自分の置かれた現状に夢を持てず、理想の国に憧れるのは隣の芝生という物ですよ。息子を見ているようで身につまされます(ため息)。子供のころ、大人をやり込める場面がありましたが、恨みを買わない処世術を身に着けないまま生きているようで、傍目に先が怖いです。もっと謙虚に、もっと足元を固めて!
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寧様の一件の続き、な6巻。業平様と道真の二人がガッツリ組んでるのは久々……なのは気のせい?そんなに登場人物多くないのに、なんでだろ?
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