一〇一教室 の商品レビュー
一言で言うと気持ち悪い、怖い、そんな話でした。 人間の汚い部分の描写が妙にリアルで、学校教育を終えてからかなり経ちますが、あの独特の閉鎖的な感じを思い出してしまい、読み進めるのがしんどかったです。それなのに、どんどんページが進んでしまう。ストーリーに引き込まれる。何を思っても、私...
一言で言うと気持ち悪い、怖い、そんな話でした。 人間の汚い部分の描写が妙にリアルで、学校教育を終えてからかなり経ちますが、あの独特の閉鎖的な感じを思い出してしまい、読み進めるのがしんどかったです。それなのに、どんどんページが進んでしまう。ストーリーに引き込まれる。何を思っても、私も同じ人間。怖いもの見たさで身を滅ぼさないように気をつけたいです。 驚きでした。似鳥鶏さんの本は片手で数えられるくらいしか読んでいないけれど、でもなんとなく若干のギャグ要素というか、絶対にクスリと笑える場面があるというか。そういう謎の信頼を勝手に持っていたので。 人間の、盲目的な信仰というのは本当に恐ろしいですね。そしてそれを繰り返す私も、紛うことなき人間なのです。
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きつついシーンもあって 普段私が読んでる似鳥鶏さんのテイストじゃなくて本当に本当に驚いたけど, 何故かどんどん読み進めてしまった。 現在に希望を託すように読んでいた。 ほっと胸を撫で下ろすとはこのことかもしれない
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序盤は新卒で入って3か月で辞めた(そのうち2週間は人里離れた施設で研修)ブラック企業を思い出してしんどい。 中盤は親の立場でしんどい。 表紙の作品って永遠の仔の人形に似てる? そしてなんと、あとがきがない! 拓也の結婚相手は誰なんだ。やっぱりあの記者か?
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初似鳥鶏。 ふう、ダーク系が好みとはいえ、なんでこれを選んでしまったのか。 若者、高校生達への暴力シーンは、読むのも厳しい。 カリスマ教育者が作った全寮制一貫高校。 その地域の権力者であり体罰を容認する教育者。 その学校へ入学した者は、生活態度が改まり、偏差値も高い。マスコミに...
初似鳥鶏。 ふう、ダーク系が好みとはいえ、なんでこれを選んでしまったのか。 若者、高校生達への暴力シーンは、読むのも厳しい。 カリスマ教育者が作った全寮制一貫高校。 その地域の権力者であり体罰を容認する教育者。 その学校へ入学した者は、生活態度が改まり、偏差値も高い。マスコミにも積極的に登場する。 保護者に信奉者も多い。 教育カルトの悲劇の側面の一作かと。 教育者は体罰の必要性を説く。 描かれるのは、心身への暴力。 体罰という暴力が子供達を服従させる。 自殺と不審死の元生徒を調べ始めて、徐々に異様さがわかり始める。 構成が面白くてどういう結末を迎えるのか、緊張感が続く。 誇大表現ではあるけれど、現実にも似通った事件があったなと思う。そして、自分の子供が手に負えない親達は、そこにわずかでも期待をしてしまうんだろうね。
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虐待学校の話。つらい描写ばかりだったし、読んでてきつかった。こんなことって現実にはないと信じたいけど、あり得るのかもと怖くなった。一時的なのかもしれないけど、救ってくれた二人には私も感謝したい。
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登場人物の感情の変化に馴染めなかった 終盤の内容が薄っぺらく感じた。 タイトルを101教室にする必要はあったのか、、
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似鳥さんの作品はかなり読んでるけど、これは今までのものと全然雰囲気が違った。何しろキャラクター的人物がいない。あとがきもない。正直、似鳥鶏を読んでいる気がしない。けど、一気読みだった。そしてずーんとおなかの底の方が重たく冷たくなった。
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えげつない暴力がリアルに描かれているが、にも関わらず読んでいてそれほど気持ちを暗くさせないのは、ひどい裏切りがないからだろうか。主人公の冷静さ、前向きな気持ち、社会を見通す目の確かさと、小説に救いを求めるところにも共感を覚える。 似鳥さんの割には意外な展開はなく、まっすぐお話は進...
えげつない暴力がリアルに描かれているが、にも関わらず読んでいてそれほど気持ちを暗くさせないのは、ひどい裏切りがないからだろうか。主人公の冷静さ、前向きな気持ち、社会を見通す目の確かさと、小説に救いを求めるところにも共感を覚える。 似鳥さんの割には意外な展開はなく、まっすぐお話は進んでいくが、重すぎることもなくそれでいてスリリングに展開していく。 教育観については全く同感で、教育に暴力は必要ないというメッセージにも説得力を感じた。
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閉鎖空間で厳しい指導。 うーむ、耐えられそうにない。せめて他人より抜きん出たいと思わせるのが目的!?
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一気読み。こんな学校どこかに本当にあるのではと思ってしまうくらいリアルな描写。 話中に挟まれるインタビューのオチも不気味だった。
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