王様に恋した魔女 の商品レビュー
さまざまな国の魔女をめぐる10の物語。 すべての漢字にふりがながついているが、難しい語彙も多い。読解力の高い子には読み応えもあり、短時間で読める面白い話がたくさん入っているので、お得感があるのではないだろうか。
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国を守るとして杖殿と呼ばれた魔女たちをどの王様も欲しがっていた。杖殿を召し抱えるために大金をもいとわない。だから、一般の人々は魔女とわかると金貨欲しさに王様に突き出すのだ。しかし、杖殿として使えないとわかると魔女はすぐに処刑されてしまう。だから魔女たちは名前を名乗らず、人間の女と...
国を守るとして杖殿と呼ばれた魔女たちをどの王様も欲しがっていた。杖殿を召し抱えるために大金をもいとわない。だから、一般の人々は魔女とわかると金貨欲しさに王様に突き出すのだ。しかし、杖殿として使えないとわかると魔女はすぐに処刑されてしまう。だから魔女たちは名前を名乗らず、人間の女としてひっそりと暮そうとする。また杖殿としてお城で暮らす魔女も、常にお城を守ることに気を配らなくてなならない。そんな時代(世界)の魔女たちのお話。 短編集だが、世界観が統一されている。戦や処刑があるという設定ではあるが、実際にはその現場が出てくるわけではない。ゆったりとした世界観で楽しめる。
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りんご畑の作品が好きで読んでみたのですが、まったく作風が違って驚きました。守人シリーズを思わせる重厚感のある文体で、ストーリーは全然違うのに、作品の印象がよく似てます。杖殿というネーミングに見られるように日本風の舞台ですが、魔女狩りという西洋の要素があいまって、独特の世界観を生み...
りんご畑の作品が好きで読んでみたのですが、まったく作風が違って驚きました。守人シリーズを思わせる重厚感のある文体で、ストーリーは全然違うのに、作品の印象がよく似てます。杖殿というネーミングに見られるように日本風の舞台ですが、魔女狩りという西洋の要素があいまって、独特の世界観を生み出しています。短編ですが、同じ世界でおきた魔女の話を集めたもの。時代も50〜100年くらいの枠組みに収まると思います。
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ものすごくよかった。 どの話も好みすぎた。 少しずつ繋がる短編連作。 上質なおとぎ話のような小説だった。 竜まきの姫君が、いじらしくて、もうほんとうに素敵! 卵の話も、よかった。こもりうたがなんとも愛にあふれてる。 たぶん表題に当たるお話の、魔女と王様は、個人的にはまさかでした。そうきたか! 結構な人物が出てきたのに、どれも、どの魔女も、彼女の回りの人たちも、読了後、きちんと残るくらい印象的でした。 今後も何度も繰り返して読みたい。 図書館で借りてきたけど手元にほしい。
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様々な魔女の姿を生き生きと描いた短編集。魔女といっても、ふつうの女性として暮らしたり、戦ったり、恋をしたり…。当たり前だけど、いろんな魔女がいる。
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ヒヤリとする話もあれば心温まる話もあって、魔女の様々な生き方に唸り魅了される。共通するのは、魔女狩りの嵐吹き荒れる生きにくい時代の中で、信じられる僅かな人や仲間と繋がり大切な者を必死で守ろうとする彼女たちの誇り高く美しい姿。“杖殿”という呼称も魔女に対する敬意が感じられて好きだ。...
ヒヤリとする話もあれば心温まる話もあって、魔女の様々な生き方に唸り魅了される。共通するのは、魔女狩りの嵐吹き荒れる生きにくい時代の中で、信じられる僅かな人や仲間と繋がり大切な者を必死で守ろうとする彼女たちの誇り高く美しい姿。“杖殿”という呼称も魔女に対する敬意が感じられて好きだ。 「蜘蛛の帷子」と「イチノツメとよばれた魔女」が心に残った。
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ふんわり繋がった魔女オムニバス。魔女狩りが横行してる設定ですが、やさしい物語ばかり。お気に入りは「3人の杖殿」と偏屈魔女と卵のやつ。身分を超えた信頼関係とか種族を超えた繋がりとかが好き。
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"「わたしにはすぐわかりました。あの男は、わたしがあなたを見るのとおなじまなざしで姉君をみつめていました。気がついていただきたいものです。姉妹とも似てらっしゃる。」と、すねてみせた。 春風の姫君は、まゆをもとにもどすよりはやく、ほおをぽっとそめた。そして、わたしの婚約も...
"「わたしにはすぐわかりました。あの男は、わたしがあなたを見るのとおなじまなざしで姉君をみつめていました。気がついていただきたいものです。姉妹とも似てらっしゃる。」と、すねてみせた。 春風の姫君は、まゆをもとにもどすよりはやく、ほおをぽっとそめた。そして、わたしの婚約もまちがっていなかったとほほえんだのだ。"[p.39_魔女の縁談] 連作短編集。
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表題となにより表紙が素敵。 そしてよくみたら柏葉さんだった。 ああ、すきなものだらけじゃないか。 表題の恋した魔女の話は、 そーゆー魔女はいた、とは話にでてくるんだが、 物語はないのであれ?っとかおもってたら 結構後半で、でてきた。 意外となんとゆーか暗め?な話が多いなか、ふふふっと 楽しく読めた一話。 三つ目の話はめっちゃ切なく、 彼女に見つかって殺された魔女たちもかわいそうだが、 その裏にそんな話があったとは・・・・という感じ。 利用できるかできないか、 それによって大切にされたり殺されたりする魔女たち。 その理不尽さに憤りを感じながら、 そんな中でも大切なものを守ろうと必死に生きる彼女たちは 強く、美しい。
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おとぎ話の雰囲気漂う連作短編。 必ずしもすべてがハッピーエンドなわけではない。そんなもの悲しい雰囲気がとてもいい。とても素敵。
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