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精霊の箱(下) の商品レビュー

4.9

10件のお客様レビュー

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2021/11/20

解き明かしていくべき「謎」にコンピューター技術についての理論を設定している点が特徴。 このアイデアをどう捉えるかで大きく評価が分かれる本だと思う。 私は純粋にファンタジーとしても面白い(エピローグがいい!)と思い、チューリングマシンの理論を勉強するきっかけにもなったので高く評価す...

解き明かしていくべき「謎」にコンピューター技術についての理論を設定している点が特徴。 このアイデアをどう捉えるかで大きく評価が分かれる本だと思う。 私は純粋にファンタジーとしても面白い(エピローグがいい!)と思い、チューリングマシンの理論を勉強するきっかけにもなったので高く評価する。

Posted byブクログ

2020/11/26

内容は,副題通りチューリングマシンについてが基本で,2進数や情報の符号化,,電気回路,暗号技術などの現在のコンピュータに用いられる技術について触れられている。

Posted byブクログ

2020/09/30

?年明けの恒例行事となるか?!今回は久しぶりのナリタ紹介回です。魔法使い見習いの青年が、師匠の指導を受けながら様々な問題や謎を解き明かしていく、という、なんともまっとうすぎるファンタジー作品である本作。しかしながら、その根底に流れる原理原則は形式言語理論、情報工学、数学といった現...

?年明けの恒例行事となるか?!今回は久しぶりのナリタ紹介回です。魔法使い見習いの青年が、師匠の指導を受けながら様々な問題や謎を解き明かしていく、という、なんともまっとうすぎるファンタジー作品である本作。しかしながら、その根底に流れる原理原則は形式言語理論、情報工学、数学といった現実のハードサイエンスである、というのだからさあ大変(タナカ的に)。物語として、そして教材としての高い完成度を両立した本作を前に、いつも以上にナリタの多弁熱弁が冴え渡ります! 13:34〜 古典コテン「若返り薬」夢野久作(海若藍平) 24:57〜 紹介回 - 「白と黒のとびら:オートマトンと形式言語をめぐる冒険」「精霊の箱:チューリングマシンをめぐる冒険」川添愛 (エピソード265, ナリタ紹介回, 2017.01.31配信) http://hontana.info/2017/01/31/2017-1-31-%e3%80%8c%e7%99%bd%e3%81%a8%e9%bb%92%e3%81%ae%e3%81%a8%e3%81%b3%e3%82%89%ef%bc%9a%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%9e%e3%83%88%e3%83%b3%e3%81%a8%e5%bd%a2%e5%bc%8f%e8%a8%80%e8%aa%9e%e3%82%92/ === ?ナリタの挑戦的作品紹介に対し、タナカ、辛くも読了!ほとんど理解できていないながらも、ファンタジーと科学とを融合しうる物語を前にタナカは畏怖の念を抱きます。そして話はファンタジーとSFとの境界線という”禁断の地”に踏み込むことに。5年前の「Uフォン論争」(第13回配信)を端に発する大きな宿題に、今夜ひとつの解答がもたらされるか?!ジャンルを越えて知的興奮を惹起する本作の凄さをお楽しみください。 10:28〜 ホンタナ的ライフハック「ファシリーテーション・グラフィック」掘公俊, 加藤彰 38:33〜 感想回 - ファンタジーの線引き・5年越しのUフォン論争再び 〜「白と黒のとびら」「精霊の箱」の感想から〜 (エピソード266, タナカ感想回, 2017.02.07): http://hontana.info/2017/02/07/2017-2-7%e3%80%80%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%82%b8%e3%83%bc%e3%81%ae%e7%b7%9a%e5%bc%95%e3%81%8d%e3%83%bb%ef%bc%95%e5%b9%b4%e8%b6%8a%e3%81%97%e3%81%aeu%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%b3%e8%ab%96/

Posted byブクログ

2020/05/01

一言で言うととても面白かった。自分が今まで読んだ本の中で、ここまでストーリーと学問を美しく融合させた読み物はなかったと思うほどに、物語も、学問も、両方とも面白かった。学問の方については、最後こんなところまでこれるんだと感動すらした。作りが巧妙で非常に素晴らしいと思った。

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2019/01/06

2017.2記。 最初に書いておくが「めちゃくちゃ面白い」。 チューリングマシン、より簡単に言ってコンピュータとは要するになにか。本書は、二進法、実行と停止、遷移図など、「計算」をつかさどる原理や仕組みについて、魔法使いの弟子が「いにしえの呪文を解読する」という物語の形を借り...

2017.2記。 最初に書いておくが「めちゃくちゃ面白い」。 チューリングマシン、より簡単に言ってコンピュータとは要するになにか。本書は、二進法、実行と停止、遷移図など、「計算」をつかさどる原理や仕組みについて、魔法使いの弟子が「いにしえの呪文を解読する」という物語の形を借りて解説。それがまた壮大な陰謀との戦いに仕立て上げられているのだからすごい。難点があるとすれば、論理式の解説部分が面白すぎて、恋や冒険のパートを読み飛ばしたくなるところだが、実はそれが理解のヒントになっていたりもするから侮れない。 著者は言語学が専門のようで、計算とは何ぞや、を突き詰める過程では数学よりも言語が全面に出てくるところも典型的文系の私には鮮烈。それでいて、例えば「暗号理論」の部分では整数論の奥深さを垣間見られる。暗号化するより復号化(解読する)ほうがずっと難しい理由が「累乗(で暗号化する)よりも累乗根(で元に戻す)のほうがずっと計算が大変だから」という直観的な理解とか、個人としての収穫の一つ。 蛇足だが、物語の輪郭は村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だと予想する。というか併せて読み直せば相当の発見がありそう。そうか、計算士と記号士との戦いってのはこれか・・・と。「チューリングをめぐる冒険」というタイトルも「羊をめぐる冒険」からインスパイアされていそうだし。

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2018/10/21

前作にも出てきた学者の友人たちと協力して、陰謀を暴いていくガレットたち。崩壊してしまった魔法をガレットが救えるのか。それにしても、前作のあんなところが伏線になっているとはなあ。

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2018/10/19

ガレットはティルを助けに浄罪界に行く。学術院のユフィンとガレットは破壊の書の謎を解くことに懸命になる。そして、ハウェイの子孫との戦いが始まった。今回はチューリング・マシンをめぐる話題である。

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2020/04/03

2018.8.18市立図書館 →2020.4.3購入 上巻を読み終え興奮冷めやらぬまま次を予約。ここまで別々に進んでいたガレットの成長物語とユフィン&ヴィエンの物語がいよいよ合流して、国全体を巻き込んだひとつの大きな歴史的陰謀の謎解きとなる。チューリングマシーンのしくみ(計算やコ...

2018.8.18市立図書館 →2020.4.3購入 上巻を読み終え興奮冷めやらぬまま次を予約。ここまで別々に進んでいたガレットの成長物語とユフィン&ヴィエンの物語がいよいよ合流して、国全体を巻き込んだひとつの大きな歴史的陰謀の謎解きとなる。チューリングマシーンのしくみ(計算やコンピュータの基礎)に沿って展開する冒険は英雄によるとじこめられた乙女の救出という古典的な筋書きながら登場人物とともに手に汗握り心躍るものだった。数学の部分はある程度とばしても物語そのものは楽しめて、人によってうまくいけば数学的なことにも大いに親しめる作品なので、やはり図書館で400番台(数学書)の棚にあるのはちょっともったいない。 登場人物が個性豊かでキャラが立っているので、(実写化はきびしいとおもうけれど)アニメ化はできるんじゃないかな…。 (以前借りてとっくに読了している長女もこれさいわいと再読している…やっぱりそのうちちゃんと買おう)

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2018/04/23

信じられなかった。 僕は単にチューリングマシンの概念を楽しく学べればいいかなという軽い気持ちで読んだんですけど、なんで読み終わったとき僕の頬や鼻の下はなにかの液体でぐちょぐっちょだったんですかねぇ。(困) おまけのはずのストーリーが、本題の解説要素を完全に置き去りにして、本格...

信じられなかった。 僕は単にチューリングマシンの概念を楽しく学べればいいかなという軽い気持ちで読んだんですけど、なんで読み終わったとき僕の頬や鼻の下はなにかの液体でぐちょぐっちょだったんですかねぇ。(困) おまけのはずのストーリーが、本題の解説要素を完全に置き去りにして、本格ファンタジー感動巨編になってしまっているんですけど。(笑) 登場人物もみな魅力的で、その役回りや、ストーリーの構成も素晴らしいとしか言いようがない。 いや置き去りにはしてないですね。そこもちゃんとやってるとは思います。 今まで読んだ本の中で一番面白かったかもしれん。

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2018/11/08

ファンタジーとして抜群に面白い。 ビルドゥングスロマンとしても面白い。(ちょっと立派になりすぎではあるが) 魔法の仕組みをチューリングマシンに重ねた設定がうまくいきすぎている。

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