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ブラックスワン回避法 の商品レビュー

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2021/05/06

オーストリア流の経済学の説明に始まり、投資戦略でなぜ迂回的な順路を通る必要があるのか、それらの話を解説している本です。また極端な株式の下落(ブラックスワン)から利益を得る戦略について書かれていますので、今の好調な相場の時に読んでおいて良かったと思いました。 この本から学んだことと...

オーストリア流の経済学の説明に始まり、投資戦略でなぜ迂回的な順路を通る必要があるのか、それらの話を解説している本です。また極端な株式の下落(ブラックスワン)から利益を得る戦略について書かれていますので、今の好調な相場の時に読んでおいて良かったと思いました。 この本から学んだこととしては「迂回的に取り組む」という思想から、相場が大きく歪んだ時に「損をして得を取る」投資を行うということですね。少々皮肉っぽい内容ですが、投資をある程度経験した人が投資哲学を知るという意味では有意義な本ではないかと思いました。

Posted byブクログ

2020/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーストリア経済学なるものがあるのですね。考えとしては、ナシーム・ニコラス・タレブの反脆弱性がピッタリ合う思想です。経済は人間の行動による集合体であるから、経済そのものは生き物である。すなわち、変動する生き物を無理やり抑え込もうとすると、より大きな災害に合うという考えです。 投資手法としては ①ダウンサイドが小さく、アップサイドが大きい時に投資する ② オフェンシブとディフェンシブの切り替え ここまでの内容はハワード・マークスやナシーム・ニコラス・タレブ、ダンドーの本でも重要性を多く語られていますが、スピッツナーゲルの本書ではここに市場プロセスと時間軸の概念を多分に盛り込んでいます。 経済と時間軸のプロセス、人間に時間選考に対する行動を写真でいう被写界深度を比喩でもってくるのは面白いですね。 中でも孫氏の教えから『柔で剛を制す』『右へいくためにあえて左にいく』は、ハワード・マークスの20の教えにはないあらたな教えとなりました。すなわち、先の大きな利益を得る為には、積極的に目の前の損失(ヘッジ戦略)をとりにいくということです。 しかし本書の投資方法である ・ミーゼス流戦略 ・オーストリア流投資法Ⅰ ・オーストリア流投資法Ⅱ の3つが紹介されたのですが、Ⅱを実践するのは非常にハードル高いですね。Ⅰに関しては、ちょっと勉強して実践してみようかと思います。世界(戦略)は広いな~と感じた1冊であると同時に、なぜにブラックスワン的な考えをする人の著書は、こうも回りくどいのかw

Posted byブクログ