わかっていただけますかねえ の商品レビュー
解説を読んで、なるほどすげえ…!と感じ入ったのだけど、どれも情報量が多いせいか読むのにすごく時間がかかった。映画になりそうな「初心者のための礼儀作法」、読んだ後悪夢を見た「サン・ファリーヌ」、そして「最初のオーストラリア中南部探検隊」の無常観。
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読む前に注意が必要。短編で実在の人物のフィクションが書かれいる。それを第三者からこうだったのよ、と紹介するテイではなく、本人自らが語っている形式。情報量でいうと一冊に値する情報量が短編に収まっているらしく、同業者からしたらスゲエことらしいのだが、アッホウな私からしてみたら読みにく...
読む前に注意が必要。短編で実在の人物のフィクションが書かれいる。それを第三者からこうだったのよ、と紹介するテイではなく、本人自らが語っている形式。情報量でいうと一冊に値する情報量が短編に収まっているらしく、同業者からしたらスゲエことらしいのだが、アッホウな私からしてみたら読みにくいこのうえない。既に背景を知っている人物の章であれば、エピソードとしては最高にイケてる作品のようだが、知的レベル最弱な私には豚に真珠の一品でした。
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場所も年代も多岐に渡る歴史の中のヒトコマを描き出した 歴史フィクションと言われる11の短編集。 何となくわかるような、やはりわからないような 『わかっていただけますかねえ』というタイトルが 作品全体の流れをひとつにしている気がする。 それぞれの短編の主人公たちがボソッと呟いていて...
場所も年代も多岐に渡る歴史の中のヒトコマを描き出した 歴史フィクションと言われる11の短編集。 何となくわかるような、やはりわからないような 『わかっていただけますかねえ』というタイトルが 作品全体の流れをひとつにしている気がする。 それぞれの短編の主人公たちがボソッと呟いていて、 同調できたり、できなかったり。 でも、わかってもらえなくてもいいのだと思っている それぞれの主人公たち。面白い作品だった。 最後の話「サン・ファリーヌ」は、 どうしても、坂本眞一氏の漫画「イノサン」シリーズに 引っ張られて上手く読めなかった。
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都甲幸治の海外小説案内で紹介されていた作家。大量のノンフィクションを読み込み、当時のディティールと経緯を練り実在の人物になりきっての一人称で語る小説というスタイルが面白い。チェルノブイリ原発の事故時の管理作業員、チベットで雪男を探すナチスドイツの文化人類学者、オーストラリア中央部...
都甲幸治の海外小説案内で紹介されていた作家。大量のノンフィクションを読み込み、当時のディティールと経緯を練り実在の人物になりきっての一人称で語る小説というスタイルが面白い。チェルノブイリ原発の事故時の管理作業員、チベットで雪男を探すナチスドイツの文化人類学者、オーストラリア中央部への探検隊、仏革命前後の死刑執行人、世界初のソ連女性宇宙飛行士など、まったく普通の現代人の話も、計11編。やるせないというか、どの時代どんな人間でも孤独というものが色濃い。いきなり話が終わるので驚く。
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