Ginsberg Speaks の商品レビュー
手のひらサイズに赤い布張りのセンスいい装丁がとっても素敵で、もうこれだけで手元に置いときたい気分になる。しかし中身は深いというよりも尖がってる感じです。 著者のヤリタミサコさん自身も詩人なので、アレン・ギンズバーグの詩をよく味わえるよう、深めながら解説してくれるのかと思いきや、オ...
手のひらサイズに赤い布張りのセンスいい装丁がとっても素敵で、もうこれだけで手元に置いときたい気分になる。しかし中身は深いというよりも尖がってる感じです。 著者のヤリタミサコさん自身も詩人なので、アレン・ギンズバーグの詩をよく味わえるよう、深めながら解説してくれるのかと思いきや、オールド左翼ふうのかなりシンプルな世界観で、あまり詩的な解説ではない。 掲載されてるギンズバーグの詩も、たぶん本人が歌うのを聞いたらかなりいい感じだろうなとは思うけど、私にとっては言葉の力を感じさせるものはあまり見つけられませんでした。 むしろ最も衝撃を受けたのは、ついでに紹介されていた福島在住の詩人、及川俊哉の「現代祝詞」の方。これこそ言霊の力を感じさせて、もっと読みたい。この詩人の作品を知ることができただけでもよかった。造本もね。
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