野村の遺言 の商品レビュー
著者、野村克也さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 野村 克也(のむら かつや、1935年〈昭和10年〉6月29日 ‐ 2020年〈令和2年〉2月11日)は、京都府竹野郡網野町(現・京丹後市)出身[3]のプロ野球選手(捕手)・コーチ・監督、...
著者、野村克也さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 野村 克也(のむら かつや、1935年〈昭和10年〉6月29日 ‐ 2020年〈令和2年〉2月11日)は、京都府竹野郡網野町(現・京丹後市)出身[3]のプロ野球選手(捕手)・コーチ・監督、野球解説者・野球評論家。後妻に野村沙知代。 本作を書かれた時の、著者の年齢は、81歳位になります。 で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです) 野球ファン必携、野村本集大成の本格捕手論 いまのプロ野球界を見渡してみると、大谷翔平、山田哲人、柳田悠岐など選手個々の技術、運動能力、体格とパワーは相対的に進化したかもしれないが、野球の大きな特徴である、一球一球の「間」が生かされていないことで、野球が面白くなくなってしまっていると野村氏は言う。「間」を使い、一球ごとに移り変わる状況と選手・ベンチの心理状態を考慮し、最善の作戦を考え、適材を適所に配し、実行する。そこに野球というスポーツの本質はあり、だからこそ、弱者が強者を倒す意外性が生まれるのだと。 なぜそうなってしまったのか。大きな原因は、名捕手と呼ばれるキャッチャーが少なくなったことにあると野村氏は断言する。野球界のためにキャッチャーのすべてを語ったのが本書である。 一方、野球のダイヤモンドは「社会の縮図」。九人の選手たちがそれぞれ違う役割と責任を果たすことで支え合い、助け合い、有機的に結びつきながら、ひとつの目標達成に向かっている。その要の役割を担うのがキャッチャー。組織においての捕手的人間の重要性を説く、リーダー論でもある。 「生まれ変わっても、私はキャッチャーをやりたい」という野村氏の、最初で最後の本格捕手論。 気になった箇所を1つ挙げると、 p166~p167 松井秀喜が石川・星稜高校から鳴り物入りで巨人に入団した平成五(1993)年、私はヤクルトの監督だった。 彼のデビュー二戦目だったと思う。四対一でヤクルトがリードして迎えた九回、松井に打順が回ってきた。真価を試す絶好の機会だったと思った私は、高津臣吾と古田敦也のバッテリーに指示を出した。 「インコースのストレートで勝負しろ」 松井は高津の渾身のストレートをものの見事にライトスタンドに叩き込んだ。 「これは本物だ」 私は舌を巻いた。 この部分は、本当だったんだあ、というところ。 以前、古田敦也さんが、テレビだったと記憶するが、この勝負について、監督の指示があったと話されていたので。
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ノムさんの著書は初めて読んだが、本人が言いたいことを気持ち良いぐらい書いている。その中でも配球に対する考え方は、組み立て方の軸を自分で考え出していて、とても参考になった。これからプロ野球を観る時、より楽しめそうだ。
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野村ノートの焼き直しとも取れるが、面白い。今の球界に、対する物足りなさへの苦言は、会社での若者に対する不安と重なる。こういった言葉を若い世代がどう受け止めるか?
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本書を読み野村監督の考えに触れると、自分がやっていたのはキャッチャーごっこだったのだなと恥ずかしくなりました。ただ、そのキャッチャーごっこすら、この2年やっていないんですよね。今年は野球やろう。
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プロ野球が面白くなくなってきているのは事実だと思う。どんどんメジャーリーグ化している。ノムさんの遺言を大事にしたいね。
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