雨の自然誌 の商品レビュー
雨への愛をとても感じる本だった。 雨は人と人とがつながるきっかけなのだという著者の考えには納得。雨がとても身近で、まだまだ謎だらけの存在だということを思い出した。 雨についての本で、魔女狩りの話題がのぼるとは思わなくて驚いた。魔女狩りと旱魃に関わりがあったとは。個人的にディキンソ...
雨への愛をとても感じる本だった。 雨は人と人とがつながるきっかけなのだという著者の考えには納得。雨がとても身近で、まだまだ謎だらけの存在だということを思い出した。 雨についての本で、魔女狩りの話題がのぼるとは思わなくて驚いた。魔女狩りと旱魃に関わりがあったとは。個人的にディキンソンについても書かれていて嬉しかった。 雨と人類の歴史を、雨乞いや雨具、音楽や文学などの文化史や、雨降らしや気象観測などの科学史、酸性雨などの環境問題について、トピックごとに書かれているので、読みたいところだけつまみ食いする読み方もいいと思う。
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「雨」に焦点をあて書かれた本書。自然誌とかかれてはいるけれど、そのほとんどがアメリカ大陸での雨と住民との歴史で、地理に明るくないためかいまいちピントこず。
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雨をテーマにした本だが、理系のデータがたくさん載っているタイプの本ではなく、雨にまつわる歴史や文化までも網羅している興味深い本だ。 雨を科学、宗教、芸術など様々な観点から雨について述べる。雨と言えばイギリスが浮かんでくる。天気の話をコミュニケーションのきっかけにするくら...
雨をテーマにした本だが、理系のデータがたくさん載っているタイプの本ではなく、雨にまつわる歴史や文化までも網羅している興味深い本だ。 雨を科学、宗教、芸術など様々な観点から雨について述べる。雨と言えばイギリスが浮かんでくる。天気の話をコミュニケーションのきっかけにするくらい天候を話題にする。そんなイギリスで、雨のおかげで音楽活動することができた人がいた。その名は、「ザ・スミス」で、1984年に「ウィリアム、イット・ワズ・リアリー・ナッシング」と言う曲で、「ローリング・ストーン」誌が選んだ史上最高500曲中431位になった。雨とはさみは使いようだ。 イギリスと言えば、レインコート。マッキントッシュ。今では、日本が世界一の市場になり、イギリスは2番目の市場と書かれている。雨関連でも日本人の海外ブランド好きが垣間見える。 日本に関しても和傘が取り上げられている。今では見なくなっているが、芸術や踊りの世界で細々と残っている。 雨もいろいろとあり話題が尽きないようだ。雨が降っているときに読めば少しはゆううつな気分を少しは解消できるかな。
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雨というのは科学を語ることもできるし、文明を考えるきっかけにもなるし、人の心に触れることも出来る。その辺を全部やろう、という欲張りな本。 たとえば、雨具一つとったって、その形態だけでなく、それを受け入れるための人々の社会体制の構築も必要だった。もうちょっと砕けて言うと、雨合羽を...
雨というのは科学を語ることもできるし、文明を考えるきっかけにもなるし、人の心に触れることも出来る。その辺を全部やろう、という欲張りな本。 たとえば、雨具一つとったって、その形態だけでなく、それを受け入れるための人々の社会体制の構築も必要だった。もうちょっと砕けて言うと、雨合羽を着るということは軽蔑感を持って扱われた。とはいえヨーロッパでは、紳士は傘などめめしくて手に出来ない、という時代である。ロビンソン・クルーソーが傘のイメージアップに貢献した。雨具の項目の締めは和傘である。雨具の気まぐれな歴史のなかで、いつの日にか私たちは高級な紙の傘を携えるようになるかもしれない、と。 こんな具合に、雨乞いだったり天気予報だったりと、まったく分厚い話が展開する。近頃多忙と体調不良でなかなか厚い本に手が伸びずにいたが、こういう本があるから厚い本(って言い方なにかの誤解を生みそう)はやめられないねえ。
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自然科学系の内容と思って読んだけれど違いました。タイトルは「雨の自然誌」ですが,内容からすると「雨の文化誌」の方がいい得ているように感じました(失礼)。内容は雨に纏わる歴史上のエピソードから近代音楽至るまで多岐に及び,読み応えあり。
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人間と雨の関係性について書かれている一冊で、科学的な部分は個人的にちょっと拾いづらかったけども、芸術と雨との関係だったり、最後の旅行記的な文章は惹きつけられた。でも全体的に心地いい一冊。図書館で借りた時に雨が降り出したのも印象的。
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