小説読本 の商品レビュー
言語表現における最終完結性を保証すること、たとえば特定の事物を指す名を知っていることの大切を説く部分は、いまの自分には耳の痛い指摘だった。 三島が「言葉の使用法に関するメチエは、不断の訓練からしか生まれないのである」というときの説得力といったら。小説以前に、言葉を大切にしようと思...
言語表現における最終完結性を保証すること、たとえば特定の事物を指す名を知っていることの大切を説く部分は、いまの自分には耳の痛い指摘だった。 三島が「言葉の使用法に関するメチエは、不断の訓練からしか生まれないのである」というときの説得力といったら。小説以前に、言葉を大切にしようと思わせてくれる一冊だった。
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三島由紀夫の小説に対する向き合い方や三島文学そのもの幹を少しは知ることができるものです。 文章読本含め、一回では到底理解しきれないので何度か読み直そうと思います。 読書好きが薄々感じている小説に対する気持ちがここに書かれているような気がします。
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琉球大学附属図書館OPAC http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB22393859
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- ネタバレ
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「不道徳教育講座」よりも,三島らしいかな? 内容に,「天人五衰」(豊饒の海)の話題が出てきて,これが,自決の前に書かれたものか,と考えると,感慨深いものがある
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『小説作法』についてのエッセイ集。 三島由紀夫の、余り有名でない小説作品や、エッセイ集がマメに新装版になったり、話題になったりしていて、長年のファンには嬉しい限り。 本書は作家志望者に対する指南書としても読めるが(ハウツー本とは言いたくない)、三島の小説観を概観できる意味で貴重な...
『小説作法』についてのエッセイ集。 三島由紀夫の、余り有名でない小説作品や、エッセイ集がマメに新装版になったり、話題になったりしていて、長年のファンには嬉しい限り。 本書は作家志望者に対する指南書としても読めるが(ハウツー本とは言いたくない)、三島の小説観を概観できる意味で貴重なエッセイだと思う。
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作家を志す人々のために「小説とは何か」を解き明かし、自ら実践する小説作法を披瀝する、三島由紀夫による小説指南の書。〈解説〉平野啓一郎
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