1,800円以上の注文で送料無料

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン(下) の商品レビュー

3.3

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/11/11

これは、プロモーションによるミスリードだと思う。 いい意味でも、悪い意味でも。 しかし、それぐらい大声をあげて喧伝すべき小説だと思うのです。 ニッポンオタクの韓国系アメリカ人でアメリカ在住の著者が、「日本が戦争に勝ち、以来アメリカは日本に支配されている」という世界を今、この時代に...

これは、プロモーションによるミスリードだと思う。 いい意味でも、悪い意味でも。 しかし、それぐらい大声をあげて喧伝すべき小説だと思うのです。 ニッポンオタクの韓国系アメリカ人でアメリカ在住の著者が、「日本が戦争に勝ち、以来アメリカは日本に支配されている」という世界を今、この時代に描いたという、その側面こそもっと、スキャンダラスに取り上げられてもいいはず。 著者の出自や物語の舞台設定に垣間見える「無国籍感」こそが、この小説の最大の特徴だと思う。 やはり翻訳小説には翻訳小説の文体というのがどうしても存在してしまって、日本文学のそれとは仕方なく乖離してしまうのだと私は思う。それは言葉を「置き換える」という作業が発生してしまう以上どうしようもないことであって、だからその文体こそがある意味「翻訳小説らしさ」であったりするのだと思う。 その翻訳小説の文体に、漢字カタカナまじりの名前が載って、日本統治下のアメリカ内地で物語が進んでいくというこの違和感。 これは「外国文学」とか「日本文学」とかではなくて、「無国籍文学」というべきなのではないか、と思う。

Posted byブクログ

2016/11/11

面白いような気がする、という状態が延々と続いて、ある瞬間にふっと終わってしまった。もう少し面白そうだと思ったんだけれど、面白いような気がする止まりだったのが残念。 起伏を感じられなかった。 161110

Posted byブクログ