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オメガバースプロジェクト Season3(一) の商品レビュー

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2020/03/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

シーズン2の最終巻が発売されてから早半年…。 今回、満を持して発売されたシーズン3ですが、とにかく装丁の美しさに吃驚しました。 オメガバースプロジェクトは初期シリーズもかなり凝った作りでしたが、今回は、初期シリーズを上回るのではないか…?というくらい装丁に拘った作りになっています。 和紙のような帯の質感や、表紙に施された赤の箔押し、更に本を開けば遊び紙から扉のデザイン、果ては見えないカバー裏まで余すところなく表紙の雰囲気に合わせた拘り仕様になっており、読者の目を楽しませてくれます。 しかも、今回は印刷の色が黒ではなく何と赤! こんなところまで拘るのか!(笑)と感心してしまいました。 そして肝心なお話ですが、今回も前シリーズと同様に1話の時点から面白そうな作品ばかりでかなり期待出来そうな感じです(*^^*) オメガバースプロジェクトは一般的なアンソロジーと比べると掲載される作品のレベルが高いと個人的には思っていますので、元々「面白くなかったらどうしよう…」なんて心配していません。 今回も期待が裏切られる事はなかったので良かったです。 因みに、私がシーズン3で一番注目しているのは、表紙イラストも担当している冬辺先生の「はなよとみつる」です。 冬辺先生の絵は個性的な部類に入るので、おそらく好き嫌いが分かれるところでしょうが、好きな人には堪らない絵柄なのと、作品の雰囲気も独特なのでハマる人はかなりハマると思います。(私は言わずもがな後者です) 「はなよとみつる」は学園を舞台にした作品で、雰囲気は明るめ…かな? 恋人にフラれた花代(Ω?)が流されるままセフレになった相手は何と学園でも人気のある特進クラスの生徒会長、満(α)だった──…的なところで1話は終わっており、早くもこれからどんな展開になるのか非常に楽しみな内容でした。 他には冬辺先生と同じく個性的な絵柄の部類に入るであろう、おまる先生の「オーマイレベッカ!」は、どことなくはらださんの作風に似通ったものがあり、これから先、エロが楽しめそうな予感がしました。 安堂ろめだ先生の「なみだ枯れるな」は明治を舞台にしたお話で、時代背景と受けと攻めらしきキャラのビジュアルがめちゃくちゃ自分好みでこれまた続きが気になる作品でしたし、晴屋うまこ先生の「ニャアと鳴くから愛してよ」は絵柄とストーリー構成の上手さが際立つ作品で最後は「そうくるか〜!!」って感じで 読み切りでも余裕で成り立つレベルで面白かったです。(^^) そして、この作品を目当てにシーズン3を買った方も多いであろう、いちかわ壱先生の『ただいま、おかえり』の続編『-かがやくひ-』と、さちも先生の『かしこまりました、ディスティニー』の続編『~answer~』は人気なだけあって安定の面白さでした。 因みにかしデスの方は執事CPのお話で、1話の時点からシリアスモード全開。 ラストのまさかの展開に思わず「えっ…」と吃驚してしまいました。 2話というか、これから先の展開が非常に気になるところです。 これからまた半年間、毎月オメガバースプロジェクトが発売されると思うと凄く楽しみですし、表紙のストーリーもどのような結末になるのか今からワクワクしております。 先述した通り、全体的に作品のレベルも高いし装丁も素晴らしいのでオメガバースに興味のある方はこれを機に是非、お手に取ってじっくり読んでみてほしいです♫(*´▽`*)

Posted byブクログ