鎌倉香房メモリーズ(4) の商品レビュー
漫画チックな表紙とは裏腹に この物語の登場人物はみんな その生きてきた軌跡に 見合わないほどの 重く苦しいものを抱えている。 それぞれの重みに耐えかねて いつしかほかの誰かに つい その重みを垣間見せてしまう。 互いの重みを支え合い ひとりで背負う必要など なかったのだと...
漫画チックな表紙とは裏腹に この物語の登場人物はみんな その生きてきた軌跡に 見合わないほどの 重く苦しいものを抱えている。 それぞれの重みに耐えかねて いつしかほかの誰かに つい その重みを垣間見せてしまう。 互いの重みを支え合い ひとりで背負う必要など なかったのだと知った時。 自分はひとりではなく 愛してくれるひと 大切に思ってくれるひとが こんなにもいるのだと知った時。 古都鎌倉の 由緒正しい香房にゆかりある 心根の優しい人々は 風に舞う たくさんの桜の 花びらのような笑みを取り戻す。 時に読むのが辛くなる物語でしたが 読んでよかったと心から思います。 このまま 鎌倉の春が穏やかに 人々の心を包み込んでくれますように…。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回は、消えた雪弥がメインで、お香の話はほとんど出てきませんでした。感情の香りを聞くことのできる香乃の能力が話を進めている感じで、最初の頃とはかなり感じが変わったなーと。強気大王のはずの和馬の凹み方とみずきさんの相変わらずな調子も楽しかったですが、香乃が一方的に強くて、相変わらず救援を頼まれると神がかった洞察を見せて助けるくせに逃げる雪弥の気持ちがなんとなくかみあっていないように感じたので☆マイナス1です。大事な女の子を守りたくて身を引いちゃうあたりが、だいぶ様相は違うけど下鴨アンティークに似てるなあと途中から思いながら読んでました(笑) 香乃も家族の中の居場所を見つけ(いつの間にか蟠りがなくなっていて吃驚です)雪弥も歩み寄りができて大団円なのかな?春のお話も是非読みたいです。
Posted by
鎌倉xお香x着物xミステリーと、私の好きなものがいっぱい詰まった作品の新作。 前回がとても気になるところで終わっていたので、新刊を心待ちにしてました。 いつも受け身だった主人公が、周りの力を借りて動き回る姿に、頑張れ頑張れと祈りながら、一気に読んでしまいました。 この作品の世界観...
鎌倉xお香x着物xミステリーと、私の好きなものがいっぱい詰まった作品の新作。 前回がとても気になるところで終わっていたので、新刊を心待ちにしてました。 いつも受け身だった主人公が、周りの力を借りて動き回る姿に、頑張れ頑張れと祈りながら、一気に読んでしまいました。 この作品の世界観がとても好きなので、続刊を期待しています。
Posted by