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綴られる愛人 の商品レビュー

3.3

24件のお客様レビュー

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2016/12/21

面白かった。 あえて隠さず、嘘を嘘として書き綴るやり方でここまで惹きつけるとは、センスが相当良いと認めざるを得ない。 最後、終わり方としてはとても良いと思う。 このことを通して何かが変わり、そしてこれからが始まるのだということに。 誰かと文通をしたくなった。 私も違う誰かになれる...

面白かった。 あえて隠さず、嘘を嘘として書き綴るやり方でここまで惹きつけるとは、センスが相当良いと認めざるを得ない。 最後、終わり方としてはとても良いと思う。 このことを通して何かが変わり、そしてこれからが始まるのだということに。 誰かと文通をしたくなった。 私も違う誰かになれるだろうか。

Posted byブクログ

2016/12/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

書評を読んで図書館にリクエスト。 もはや書評も思い出せないけれど…。 この時代の若い男子(クモオ)が手紙をこんなにも、書くのだろうか? という疑問はさておき。 メールでもよかったような気がするが、月に2回の手紙のやり取り、という限定された状況がかえって、妄想(男子の)をヒートアップさせたかもしれない。 DV夫から逃げたい女、かと思いきや、そうではなかったし、結局、年上女性に振り回され妄想が止まらない男子としか思えなくなっていった。 勉強にも就活にも身が入らない、最後は人を殺めそうになるとは、踏んだり蹴ったり。 最後は、お金がなくても愛さえあれば…と無謀にも上京しようとまで思い詰める男子。 全然ダメダメの空手で食べて行こう、とか、もう無茶苦茶に壊れていく一方で、女性は冷静でいる。 肉体的ではない精神的なDVってわかる、こういうのあるよね、と思ったけど、こんな風に人を巻き込むのは、あまりにかわいそうな気がしてしまった。 お話としては面白かったし、あっという間に読んでしまったが、後味はあまりよろしくなかったな~。

Posted byブクログ

2016/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「錦繍」を読んだ後にまたもや往復書簡の作品。 これは、随分趣が違う。前者が再生への物語なら、これは、破滅への物語…とみえた。 凛子、クモオというペンネームで文通を続ける二人。どちらも現在のリアルな自分に閉塞感を覚えている。 凛子、クモオになりきることで、もう一人の自分として手紙のなかで生きる。 凛子はクモオに自分の人生を変えてくれる何かを期待して、罠を仕掛け、クモオはクモオで何者にもなれない自分を変えられるきっかけを凛子に求める。 特に、クモオがだんだんと壊れ、狂気を帯びていく過程が丁寧に描かれていて怖い。 クモオにも、凛子にもイライラのしっぱなしだったけど、最後に二人が会うことで、現実に目覚め、前を向いていく姿に安堵する。 これもやはり、再生の物語だった。 さすがは荒野さん!

Posted byブクログ

2016/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メディアリクエスト 凛子、クモオというペンネームで文通を続ける二人。狂気じみてくる後半は怖い。

Posted byブクログ