水銀飛行 の商品レビュー
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中山俊一 短歌 七の段くちずさむとき七七の匂いに満ちる雨の土曜日 June July永い雨だね(沈む島)それにしたって永い雨だね 銀の花枯れたんだろう俯いてシャワーヘッドも湯を浴びるおれも 海洋葬撒けば眩しく瞬いて額縁のなかの海のパズルは 青い犬走れよ絵の具が渇いても筆洗いバケツの水でありたい 原宿的色彩に死す藁麦挽きの水車が回る農村でキス ふたりして海に降る雨を眺めてた水溶性の傘をひらいて 返歌 ひとりでも海に降る雨描いていた油性絵の具を板に拡げて
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