漱石の愛した絵はがき の商品レビュー
夏目漱石は手紙を書くのももらうのも 相当好きだったようです。 特に絵はがきには目がなかったそう。 手紙は処分されて残っていませんが、 絵はがきは処分せずに取っておいたものが 多いのだとか。 漱石がやりとりしていた絵はがきをたっぷりと 紹介しているのがこの本です。 絵はがきは全編...
夏目漱石は手紙を書くのももらうのも 相当好きだったようです。 特に絵はがきには目がなかったそう。 手紙は処分されて残っていませんが、 絵はがきは処分せずに取っておいたものが 多いのだとか。 漱石がやりとりしていた絵はがきをたっぷりと 紹介しているのがこの本です。 絵はがきは全編カラーで掲載されていますが、 そのあまりの素晴らしさについ絵はがきにばかり 目がいってしまい文章を読めずにいました。 そこを何とかして頑張り、ようやく読み終えました。 私が特にその良さを肌身で感じたのは、縦書きの 日本語(その文字)です。 まさにアートのように魅力的。 絵柄のついている方に文章を書いてあるものが 多いのですが、縦書きの文字だとそれが邪魔になるどころか 絵の一部みたいに生き生きとしてくるのです。 その魅力は海外の絵はがきだとさらに如実に現れます。 ミスマッチかと思いきや全くそんなことはなく、 むしろ相乗効果で魅力が何倍にも増しています。 縦書きにこんな懐の深い一面があったとは、 思いもよりませんでした。 目から鱗。その魅力を再発見した気持ちです。 それですっかりその気になり、本を読み終わったその瞬間に 絵はがきを取り出して縦書きで手紙をしたためました。 いつもは横書きなのに…。 実は私は縦書きが苦手です。 でもこんなに素敵に書けるなら苦手は克服したい! その魅力を知れたこと、それが嬉しい。 目当ての半分は達成したかもしれないと思います。 きっと何度も見返す本になるでしょう。 その褪せない絵はがきの魅力に触れたくなるたびに。
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岩波書店所蔵の漱石先生宛て絵葉書コレクション約100点を紹介。手紙好きだった漱石先生、受け取った手紙はほとんど処分したけれど、絵葉書だけは大切に残してたとか。明治の絵葉書ブームもあいまって、門下生や読者、国内外の友人知人から多くの絵葉書が漱石先生のもとへ届けられた。中には自筆の絵を描いてくる者がいたり(表紙にもなっている内田雄太郎氏の絵など見事である)、娘さん達からの微笑ましいものもあったりと見ていて楽しかった。
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◆きっかけ 藤城清治、山下清、林明子のポストカードが欲しくて探していた時に偶然知った。今月発売された本のようだ。読みたい!2016/9/28
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