何が戦争を止めるのか の商品レビュー
この世は性善説では動いていない。世界中のみんなが満腹で、満たされた生活をしているのであれば、そうなる可能性もゼロではないけど、飢えて満たされない国が一つでもあるのであれば、それが不均衡を招く。つまり性善説はなりたたない。学者や批評家(や一部のどうしようもない野党)はドリミーである...
この世は性善説では動いていない。世界中のみんなが満腹で、満たされた生活をしているのであれば、そうなる可能性もゼロではないけど、飢えて満たされない国が一つでもあるのであれば、それが不均衡を招く。つまり性善説はなりたたない。学者や批評家(や一部のどうしようもない野党)はドリミーであることも許容されるかもしれないけど、国民の命と財産と領土を託されている政治家はリアリストである必要があると強く思う。(特に与党) そのことが戦争を止めるのではないかと思う。
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未来志向だが理想を求めるが故に文脈から外れる国を非難しがちなリベラリズム、過去~現在に重きを置くが故に現状を肯定しがちなリアリズム。どちらも戦争を防止するには力不足だと著者はいう。 リアリズムに国情(端的には戦争の動機となる不満の大きさ)を反映すればどうかというが、では具体的に...
未来志向だが理想を求めるが故に文脈から外れる国を非難しがちなリベラリズム、過去~現在に重きを置くが故に現状を肯定しがちなリアリズム。どちらも戦争を防止するには力不足だと著者はいう。 リアリズムに国情(端的には戦争の動機となる不満の大きさ)を反映すればどうかというが、では具体的に何の指標で不満度を図るという問いに対する決め手はないようだ。 日本の取るべき道はODAなどの経済協力ということだが、結局また被支援国の経済発展によるパイの奪い合い(による軋轢の増加)ということになるのではないか。
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