1,800円以上の注文で送料無料

自治体政策への提言 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/07/05

本書は、大学生による自治体に対する政策提言の実践の場としての3つの政策フォーラム(全国大学政策フォーラムin登別、全国大学まちづくり政策フォーラムin京田辺、氷川流域連携・全国大学生政策アカデミー)を題材に、政策分析や提案の方法や意味について、それぞれ考え方等の異なる多くの執筆者...

本書は、大学生による自治体に対する政策提言の実践の場としての3つの政策フォーラム(全国大学政策フォーラムin登別、全国大学まちづくり政策フォーラムin京田辺、氷川流域連携・全国大学生政策アカデミー)を題材に、政策分析や提案の方法や意味について、それぞれ考え方等の異なる多くの執筆者が、多様な角度から解説している。本書は、学部学生、大学院生、多様な研究者、地域で生きる人々、公務員等が地方自治体や地域の政策を考えるときに、みんなで相互に学ぶ書であって欲しいという意図で出版されたものであるという(そのため、内容がちょっと散漫には感じた)。 本書全体を通して、大学生による政策提案の実践の場としての政策フォーラムに関する、大学生あるいは大学教育の場と、地方自治体や地域社会との間のミスマッチに焦点が当たっている。政策フォーラムに関わった人たちの手記、特に受入側の自治体職員(もともと提言する側の大学生だった人を含む)の手記の内容が興味深かった。例えば、学生は課題を「点」で捉えがちだが、職員は「線」や「面」で捉えることが多い、という指摘などである。 学生による自治体に対する政策提言の場について、学生、自治体の間にミスマッチが厳然と存在していることを再認識した。しかし、そのような提言の場は、両者にとって意義あるものに十分なり得ると思うので、うまく両者がwinwinになるような不断の改善が必要だと感じた。

Posted byブクログ