「この世界の片隅に」公式アートブック の商品レビュー
凄まじい下調べ、ということはもう分かっていたが、やはり凄い。 そしてそれを「楽しむ」作り手だからこそ、読み手も「愉しめる」のだ。 何度も読み返し見返し現実と重ね合わせながら、読み深めていきたい。 そのためのいい足掛かりになる力作のアートブックだ。
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制作過程やら、細かい設定など分かって面白いです。 確かに!あのモガ服ちょっと型は古いのかも!と細部へのこだわりに驚きでした。 遊郭の建物、本当にあんなにモダンで素敵だったのか、と。中も見てみたいなあ。
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原作の漫画やアニメーション映画の美術設定集というよりも、綿密かつ緻密な時代考証資料としての側面が大きい。 昭和18年から昭和21年にかけて、呉や広島で生きた市井の人たちの記憶と記録集ともいえる。 当時広島にいた父も、あの町のあの通りを歩いたのだろうか。
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