いま世界の哲学者が考えていること の商品レビュー
非常に面白い。世界の思想の最前線の各分野が分かりやすくてお買い得です。参考のブックガイドは入手可能な翻訳本が紹介され、更に勉強する時に親切に出来ていて助かります。非常に良いです。
Posted by
■評価 ★★✬☆☆ ■感想 ◯良くも悪くも広く浅く中立的な立場で展開されている。偏ってはいないが結論を引っ張り出すのは個人の裁量。 ◯中立的な本を読むよりもスタンスを取った本2冊読んだほうが、主張が頭に入って着やすいのかなと思った。 ◯哲学者の生い立ちや思想形成の段階をつぶ...
■評価 ★★✬☆☆ ■感想 ◯良くも悪くも広く浅く中立的な立場で展開されている。偏ってはいないが結論を引っ張り出すのは個人の裁量。 ◯中立的な本を読むよりもスタンスを取った本2冊読んだほうが、主張が頭に入って着やすいのかなと思った。 ◯哲学者の生い立ちや思想形成の段階をつぶさに追いかけることが、有用なものではないという立場には、共感する。 ◯地上最強の哲学入門のように、濃い、味付けされた本のほうが個人的には好きな感覚を持った。
Posted by
ポストモダン以降の哲学の潮流を①メディア・技術論的転回②実在論的転回③自然主義的転回と整理した第一章はわかりやすく、面白かった。 IT、バイオ、資本主義、宗教、環境と個別テーマにおける最新の議論を中立的に紹介するという第二章以降では第一章のポストモダン以降の哲学の3潮流のそれぞれ...
ポストモダン以降の哲学の潮流を①メディア・技術論的転回②実在論的転回③自然主義的転回と整理した第一章はわかりやすく、面白かった。 IT、バイオ、資本主義、宗教、環境と個別テーマにおける最新の議論を中立的に紹介するという第二章以降では第一章のポストモダン以降の哲学の3潮流のそれぞれとどう繋がるのか著者の見解は示されず、バラバラ感があったのは残念。それでもブックガイド的にはそれなりに面白く、読んでみたいものもいくつかあったのはよかった。
Posted by
IT革命、BT革命、資本主義、宗教、環境問題といったテーマに対する、現代の哲学の考え方をまとめている本。 IT革命が人文主義を終わらせ、BT革命が人間主義を終わらせるなど、21世紀の大きな社会的な動きに対して哲学的な概念を適用していく流れは面白さを感じた。クローン人間や格差是正に...
IT革命、BT革命、資本主義、宗教、環境問題といったテーマに対する、現代の哲学の考え方をまとめている本。 IT革命が人文主義を終わらせ、BT革命が人間主義を終わらせるなど、21世紀の大きな社会的な動きに対して哲学的な概念を適用していく流れは面白さを感じた。クローン人間や格差是正に関する倫理観・正義感には納得しやすい考え方もあった一方、実在的転回や宗教のの個人化などのテーマは難しさを感じた。
Posted by
自分にとって難しい部分が多かったため すべての章を読んではいないが 第2章 「IT革命は人類に何をもたらすのか」と 第3章 「バイオテクノロジーは人間をどこに導くのか」は かなり興味深い内容であった 人工知能に人間の知能を超えられる未来は、そう遠くはないと感じた また、クロー...
自分にとって難しい部分が多かったため すべての章を読んではいないが 第2章 「IT革命は人類に何をもたらすのか」と 第3章 「バイオテクノロジーは人間をどこに導くのか」は かなり興味深い内容であった 人工知能に人間の知能を超えられる未来は、そう遠くはないと感じた また、クローン人間は本当に否定されるべきことなのかもとても考えさせられた また知識が増えた際に、もう一度戻って読んでみたい
Posted by
自分が読んで理解できるレベルの本ではなかった。 ある程度哲学に関して知識を持っている人が読むと より面白いと思った。 想像していたものと違っていたばかりに 残念な気持ちだった。
Posted by
哲学から時代を考察する重要性を再確認。 技術の発展も大事だけど、様々な学問の知見から 多角的に考察することで、筋が見えてくるはず。 哲学といえばお堅いイメージだったけど、 この本は入りやすかった。
Posted by
哲学の潮流が門外漢でも分かるように見通しよく整理されているのがありがたい。 その上で、IT、バイオ、資本主義、宗教、環境保護といった現代の諸問題に対する現代哲学者の代表者とその哲学、立場などが整理して紹介されている。 哲学者や用語に関する説明や、ブックガイドもあり、非常に親切。 ...
哲学の潮流が門外漢でも分かるように見通しよく整理されているのがありがたい。 その上で、IT、バイオ、資本主義、宗教、環境保護といった現代の諸問題に対する現代哲学者の代表者とその哲学、立場などが整理して紹介されている。 哲学者や用語に関する説明や、ブックガイドもあり、非常に親切。 内容は勿論、写真やイラストも分かりやすく効果的に使用されているし、フォント、紙、配置から色から全てのデザイン、帯に至るまで、過不足なく非常に効果的で素晴らしい。デザインにまで哲学を感じた。 最近の啓蒙書は図もカラーも多いし、親切で分かりやすく読みやすい本も多いとはいえ、1000円台であらゆる点でこんなに完璧な啓蒙書は滅多にないと思う。
Posted by
哲学に対する考え方が変わるきっかけになるかも知れない、現代の哲学の潮流を知ることが出来る一冊。 哲学、経済、宗教、そして文学まで、幅広く解説してるので、飽きずに読めました。 中でも本書で取り上げてる、ミシェル・ウェルベックの「服従」は、確かに自分も読んだ時に、何気にあり得るかもと...
哲学に対する考え方が変わるきっかけになるかも知れない、現代の哲学の潮流を知ることが出来る一冊。 哲学、経済、宗教、そして文学まで、幅広く解説してるので、飽きずに読めました。 中でも本書で取り上げてる、ミシェル・ウェルベックの「服従」は、確かに自分も読んだ時に、何気にあり得るかもと思った。 特にその状況が、もしかしたら不幸ではないかも知れないと感じてしまったから。
Posted by
いわゆる"哲学全般入門書"から始まり、その後はハイデガー、ニーチェ、フッサールなど、近代哲学に大きな影響を与えた哲学者に関する入門書を読み進んでいくうちに、21世紀となった現代ではどのような哲学者がどのような問題に対してどのような論考を行っているのかが知りたく...
いわゆる"哲学全般入門書"から始まり、その後はハイデガー、ニーチェ、フッサールなど、近代哲学に大きな影響を与えた哲学者に関する入門書を読み進んでいくうちに、21世紀となった現代ではどのような哲学者がどのような問題に対してどのような論考を行っているのかが知りたくなり本書を購入。 本書は、現代における哲学の動向を概観したうえで、現代社会に生きる多くの人々の関心事である「情報技術(IT)」「遺伝子工学(バイオテクノロジー)」「資本主義」「宗教」「環境」の5つのテーマに関して、現代の哲学者がどのように考えているのかを筆者の考察も加えながら解説する構成になっている。 テーマ毎に多くの哲学者が登場するが、脚注に補足説明されているため理解しやすく、かつ各章末にテーマを深掘りするためのブックガイドもあるため、より深く学びたい読者への気遣いも感じられる。 本書の冒頭でも述べられているように、とかく日本では哲学を"人生論"や"生き方指南"などとして捉える傾向が強いが、そうではなく、哲学者は常に歴史やその生きた時代を俯瞰して得られた知見を基に哲学を紡いできたということが改めて理解できた。 また、本書で扱われているテーマに対する多くの現代哲学者達の論考は、20世紀の「脱工業化社会」から21世紀の「脱近代化(ポストモダン)」を経て、今後社会がどのように進んでいくのかを考察するためのヒントになり得るだろう。 ただ、筆者があとがきにも記しているように、本書は各テーマや課題に対する"唯一の解"を示すことを目的とせず、多様な視点・視座を基にした見解を提示するに留めているため、現代が抱える諸問題に対する"手っ取り早い解決策"を求めている読者にとっては期待外れと感じる内容かもしれない。 しかしながら、変化の激しい現代において、単一的な主義・主張の押し付けは意味をなさないという筆者のポリシーには大いに共感できるものがある。 昨今の新型コロナウィルスを巡る様々な論争を経た現在、一度立ち止まって物事の本質やその根底に流れているものに対して"多面的に"目を向けることの重要性を、本書を読了して改めて痛感した次第である。
Posted by