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東京田園モダン の商品レビュー

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2018/04/25

三浦展(あつし)さんの「東京田園モダン 大正・昭和の郊外を歩く」、2016.9発行です。日本橋、銀座などの都心や神田、浅草ではなく、かつては郊外農村部だった下町を中心に、娯楽、スポーツ、福祉、教育、文化などの現象を扱った作品です。三浦展さんの一貫した姿勢のような気がします。10章...

三浦展(あつし)さんの「東京田園モダン 大正・昭和の郊外を歩く」、2016.9発行です。日本橋、銀座などの都心や神田、浅草ではなく、かつては郊外農村部だった下町を中心に、娯楽、スポーツ、福祉、教育、文化などの現象を扱った作品です。三浦展さんの一貫した姿勢のような気がします。10章の章立てです。私は、第1章 北区、第5章 荒川区、第9章 豊島区浦和大宮ほか を楽しみました。自分が住む地域、生活圏の地域の地理や歴史、文化などを知るのは楽しいですね。

Posted byブクログ

2017/01/06

<目次> 序章   ユートピア時代の東京「社会散歩」 第1章  北区 イギリス田園都市の発想は飛鳥山からだった⁈ 第2章  葛飾区 町工場と「綴方教室」 第3章  足立区 戦後アメリカの明るさを伝えるおもちゃとお菓子 第4章  大田区 リゾートとしての開発と理想の工場建設 第5章...

<目次> 序章   ユートピア時代の東京「社会散歩」 第1章  北区 イギリス田園都市の発想は飛鳥山からだった⁈ 第2章  葛飾区 町工場と「綴方教室」 第3章  足立区 戦後アメリカの明るさを伝えるおもちゃとお菓子 第4章  大田区 リゾートとしての開発と理想の工場建設 第5章  荒川区 温泉と遊園地と光の球場 第6章  板橋区 お殿様のテーマパーク・加賀藩下屋敷 第7章  杉並区 田園に響いた銃声と軍靴の音 第8章  練馬区 豊かな自然に抱かれた芸術家の卵たち 第9章  豊島区・浦和・大宮ほか 芸術家村と郊外のコロニー 第10章  国立大学町 近江と多摩を結ぶドイツの田園都市 <内容> 東京近郊をフィールドに、社会学的・経済学的に分析を続けている三浦展さんの雑誌「東京人」連載のものをまとめたもの(一部書き下ろし、加筆、改題等あり)。著者が言っていた、各区の郷土資料館が面白い、というのが気になった。各資料館が次々と大正~1970年代辺りを調査して特別展をやっていたのだ。自分が1960~70年代に東京にいた時期があるので自分の住んでいた大田区辺りが気になって買ったのだが、大田区立郷土資料館に行けば、自分の住んでいた辺りの歴史を知ることができたのだ。これは発見だった。また、本の中で渋沢栄一が大活躍していることや知っている人物が次々と登場していることも面白かったし、東京の都市化が、こうした郊外の発展を促していった(これは、イギリスでもドイツでもおなじだったようだ)ことに今更ながら気づかされた。

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