あなたの常識を論破する経済学 の商品レビュー
世間に流布されている嘘のプロパガンダに踊らされないために必読の書
この本の序章に伊勢神宮の建築技術が書かれています。驚くべきことに、伊勢神宮の建設技術は弥生式建築技法だそうです。 弥生式とは弥生時代ということです。それだけ営々と技術の伝承が繰り返されてきたのです。 伊勢神宮は20年に一度遷宮をします。これは、技術が失われないよう継承するため...
この本の序章に伊勢神宮の建築技術が書かれています。驚くべきことに、伊勢神宮の建設技術は弥生式建築技法だそうです。 弥生式とは弥生時代ということです。それだけ営々と技術の伝承が繰り返されてきたのです。 伊勢神宮は20年に一度遷宮をします。これは、技術が失われないよう継承するためです。このように日本は過去より長年にわたり、 多くの文化や技術を累積し、マイナーチェンジを繰り返しながら発展させてきました。その過去の累積の上に私たちはいます。 しかし、たった一度の敗戦により、私たちはまったく異質な教育を受け「新しいものは何でも正しい」「古いものは何でも間違っている」 「外圧は正しい」「日本は間違っている」「外国は正しい」「日本人の言ったことは間違っている」「外国人が言ったことは何でも正しい」 などという概念に侵食され、外国から入って来る情報、しかも外国ですでに失敗して、方向転換された周回遅れの情報にとびつき、 すでに失敗が外国で立証された政策を最新流行の新情報として崇め奉り、崇拝し、実行しようとしています。 それが、市場開放絶対主義であり、移民受け入れ絶対主義であり、インターナショナル絶対主義です。 そして、一番愚かしいのが61ページに記載されている「国の借金」論です。国が財政出動し、公共事業をすることにより、 国民は借金を負い、国の経済が低迷するようになるという嘘です。これはまともな経済学を勉強している人間なら誰でもしっている 明確な嘘です。国が財政出動すれば、その資金が市場に還流し景気は浮揚します。反対に、緊縮財政を行えば、景気は低迷します。 それを、テレビに出ている経済の事など何もわかっていないタレントやコメンテーターがその場の雰囲気でデタラメを言うのを テレビの前のお茶の間の民衆がすべて本当の事だと信じ込んで騒ぎ、その民衆の騒ぎを恐れた政治家が、それが嘘だと分かっていながら 大衆迎合で財政を緊縮してマスコミに向けて「緊縮財政しました!無駄遣いを削りました!」と国が滅びても自分の選挙の利益になればいいと 思ってアピールする。そうした悪循環です。そうした数々の嘘を指摘しているのがこの本です。 非常に分かりやすく書いてあり、この本を読むことによって、大阪都構想をはじめとした、デタラメのプロパガンダの多くの間違いに 気づくことができます。 ぜひとも、読んで、世間に流布する捏造のプロパガンダの正体に気づいてほしいものです。 そのためにも、ぜひ、この本を推薦します。 今、国民にとって必要な極めて重要な内容が書いてあります。
Takashi
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