尾道茶寮夜咄堂 の商品レビュー

加藤泰幸(著者)

2022/02/03

すぐ読み終わると思って読み始めたけど、意外と時間がかかった印象。
ネット小説の賞を取った作品とのことで、少し期待してたのですが、美少女と付喪神と茶道と尾道が散らかってた。
美少女の設定が付喪神だの甘党だの髪綺麗だのツンデレ風の努力家女子だのなんだか盛り込みすぎ。疲れる。名前がヌバタマ。解せぬ。
茶道の部分は興味深く色々と楽しめたんだけど、主人公の立ち位置が微妙で、茶道の魅力を初心者に伝えたいという趣旨からもすこーしズレてる。

2019/06/14

広島の尾道が舞台のお話。以前に茶道が題材の別作品を読んだことがあったがこちらは茶道に使う色々な品がメインのお話でした。茶道は奥が深いなぁという感想。なんとなくモヤモヤザワザワしていた心の内がちょっと落ち着いた気持ちになった気がします。付喪神や亡くなったお父さんまで出てくるファンタジーでもあり、ちょこっと恋愛要素もあり⁇でも尾道の風景と相まって静かな気持ちになれたのかなと思いました。尾道かぁ、いつか行ってみたいかも。

2019/04/07

付喪神の存在はさておき、こんな学生が1人で喫茶店を運営してしまうところに無理があり過ぎることを突っ込むこともなく、純粋にお茶の良さを気軽に楽しむ作品ですね。

2018/01/02

twitterにて「尾道らしさがよくでている」との評判より手に取りました。
なんせ尾道が好きで幾度も足を運んでるほど、如何程かとわくわくしながらのんびり読了。

評判通り尾道の風景がよく取り入れられていて親しみながら読めました。
個人的ツボだったのは主人公、千尋の通う大学とそばの水源地が登場したところ。観光地エリアからは離れているのでマイナーなところまででてきてニンマリしてしまいました。
そばの水源地のダムが大好きなんです…ほんといいとこなんです…

尾道を舞台に茶道をテーマとしたお話。
主人公は父を亡くしたばかりの大学生、千尋。父が死ぬ因縁となった茶道を許容できないまま、父が営んでいた古民家カフェ「夜咄堂」を継ぐことに。
「夜咄堂」には付喪神がいつき、肉親を亡くし寂しさを抱えた千尋は付喪神やお客さんとと言葉と茶を交わしてゆきます。
「まぁ、いいさ」と迎合しがちで、他人の気持ちを優先させがちな主人公がどのように父の死、好きになれない茶道と向き合って行くのかを心地いいトーンで描いています。
各章は短く、気軽に読めるお話です。
尾道の景色や雰囲気が好きな方には特におすすめします。

2016/12/03

たしかに茶道具は付喪神になりそう。学生が親の店を継いで経営するのはそんなにうまくいかないだろうに、と現実的なことを考えてしまってはまれず。