パイルドライバー の商品レビュー

長崎尚志(著者)

2017/06/08

15年前の一家惨殺事件を模倣した事件が舞台。ストーリーも登場人物も面白い。ただ、真相がちょっと大きすぎで、かえって残念。

2017/05/25

このミス2017で14位
横浜で起きた一家３人惨殺事件。手口は１５年前の未解決事件と酷似している。神奈川県警捜査一課の中戸川は久井という定年退職した刑事でﾊﾟｲﾙﾄﾞﾗｲﾊﾞｰと呼ばれている男と組まされ、監視役を命ぜられる。久井は１５年前の捜査では中心的な存在であり、強烈な個性を放つ。暴走気味の久井と中戸川のペアは面白い。強烈なサイコパスを追っていると思いきや、事件には米国がらみのとてつもない陰謀が隠されていて驚かされた。
捜査には自分が子供の頃から知っている場所が多く書かれていて、著者はちゃんと歩いて取材したんだなと判る。

2017/01/28

15年前の未解決事件と現在の類似した事件が徐々に繋がりを見せる展開は惹きつけられますし、「パイルドライバー」の渾名を持つ退職刑事の腕前や県警の若手刑事のバディ感もなかなか面白いです。
しかし、プロットや真犯人に新味を感じられないのと、人物描写がやや幼稚に感じるのが残念なところです。

2017/01/27

星の評価プラス0.5が付けられないのが残念。
現実に起きた未解決事件を思い出させる発端、ただのサイコパスの犯罪からねじくれていく結末。楽しめました。
久井と中戸川のコンビはシリーズ化して欲しい。

2017/01/09

‪元漫画週刊誌編集長という経歴の著者が放つハードボイルド。やはり何といっても久井のキャラクターが渋く、そしてカッコイイ。過去の未解決事件と類似した事件の発生という使い古された導入ながら意外な方向に二転三転する複雑なプロットも良い意味で裏切られた。頭を整理しながら再読してみたい。‬

2017/01/04

横浜で起きた一家3人惨殺殺人事件を、警察を辞めるか迷っている巡査部長と、かつて「パイルドライバー」と呼ばれた元刑事が追う…2017年このミス国内編17位と言うことで読んでみた。この時期に読むと、どうしても世田谷の事件とオーバーラップしてしまう。15年前にも同じ横浜で未解決の事件があり、その後も事件を追い続ける久井の執念が凄い。裏切り者が誰であるのかは、意外と早い時点で分かるが、それをどう追い詰めていくのか？なかなか男臭くて、読み応えのある1冊。

2016/11/10

想像をはるかに超えた大きなものが横たわっていたよ。
なんてこった。
背景のデカさにおののきながらも、真実が気になって仕方ない。そういうことだったのか、なんてこった。

2016/11/03

引退した刑事と辞表を出そうとしている刑事の活躍。この作者らしく人間観察が鋭いな。 2016.11.2