江戸時代人物画帳 の商品レビュー
ファッションがカラフルで楽しい。 奇妙な服を来ている人もいる。 肉体労働者はほとんど裸であることが多い。
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シーボルトのお抱え絵師・川原慶賀の描く江戸庶民、百九の姿。 画題から、(1)姿態 (2)生業 (3)芸能 (4)旅装 (5)信仰 の5つに類型化しての掲載。庶民の立ち姿の絵はカラーで各1ページ。 専門家による説明と考察の文も各1ページ。 参考文献、執筆者一覧有り。 シーボルトが庶...
シーボルトのお抱え絵師・川原慶賀の描く江戸庶民、百九の姿。 画題から、(1)姿態 (2)生業 (3)芸能 (4)旅装 (5)信仰 の5つに類型化しての掲載。庶民の立ち姿の絵はカラーで各1ページ。 専門家による説明と考察の文も各1ページ。 参考文献、執筆者一覧有り。 シーボルトが庶民(武士は皆無)を描かせた「人物画帳」で、 ヨーロッパに持ち帰った日本コレクションの一つです。 遊女、様々な商人、農民や漁師等の他、鳥刺しや節季候のような 知らなかった生業もあり、江戸時代後期の風俗の様子が窺えます。 ミュンヘンの博物館の収蔵品であるこの画集が、日本での展覧会で 展示されたことが出版へのきっかけとなったのですが、 これほどまでに鮮やかな色彩を維持した状態で、 保存されていたことには、感銘を覚えました。 また、シーボルトが日本博物館を構想していたことも、驚きでした。
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シーボルトは、日本のあらゆる階層、職業の人物画を絵師に描かせていました。多彩な職業やシチュエーションが採集された彩色画を見ると、江戸後期の風俗が一目瞭然です。これほど網羅的なものは国内資料では見たことがありません。かつて「日本1852」を読んだとき、来航前のペリーが把握していた日...
シーボルトは、日本のあらゆる階層、職業の人物画を絵師に描かせていました。多彩な職業やシチュエーションが採集された彩色画を見ると、江戸後期の風俗が一目瞭然です。これほど網羅的なものは国内資料では見たことがありません。かつて「日本1852」を読んだとき、来航前のペリーが把握していた日本の情報量を知って愕然としましたが、これが欧米人の情報要求水準の高さと情報収集能力ですね。例えば、岩倉使節団は、どれだけ網羅的、かつ、体系的な情報を収集してきたのでしょう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あのシーボルトが江戸時代植物絵師をお抱えにし、町人ばかりでなく、至る場面に出くわす人々を克明に描かせ、詳しく説明文を載せた本、現物はヨーロッパで装丁したようだ。絵に通し番号を入れさながら図鑑という雰囲気だろうか。これが時のヨーロッパでどんな風に読まれたのか?興味深い。
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