“中心"の移り変わりから読む一気にわかる世界史 の商品レビュー
☆3.5 「人類史」より「ビジネスパーソンに向けたニュースや経済を知るための手がかり」って感じです。コンセプトが良くて歴史の大枠を捉えられました。ただし、注意点もあります。 ① 小さな文明や国にほとんど触れない ② 1/3が現代史。3章「世界史から現代を考える」ではほぼ経済の話...
☆3.5 「人類史」より「ビジネスパーソンに向けたニュースや経済を知るための手がかり」って感じです。コンセプトが良くて歴史の大枠を捉えられました。ただし、注意点もあります。 ① 小さな文明や国にほとんど触れない ② 1/3が現代史。3章「世界史から現代を考える」ではほぼ経済の話題です。文化や人権など他の視点はありません。そして一番重要なことに作者の解釈が多いです 情報を制限したり、自己解釈を盛り込むのは悪いことではないと思います。ただこれ一冊では偏るので、3章は話半分で聞き、ほかの本も読もうと思います。
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世界の中心はその時、どこにあったか?を主軸に一気通貫して読める世界史の入門書です。西アジアでの文明の勃興からギリシャ、ローマ、イスラム、ヨーロッパ、アメリカと覇権となった国々を追って世界の趨勢の移り変わりを説明しています。文明が起きてから現代に至る歴史観がこの本によっておぼろげな...
世界の中心はその時、どこにあったか?を主軸に一気通貫して読める世界史の入門書です。西アジアでの文明の勃興からギリシャ、ローマ、イスラム、ヨーロッパ、アメリカと覇権となった国々を追って世界の趨勢の移り変わりを説明しています。文明が起きてから現代に至る歴史観がこの本によっておぼろげながら築けたように思えます。これをベースに個別の歴史書を読めばより精細な歴史知識が身につけられると思います。
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いやー,おもしろい本でした。 文字通り,世界史が一気にわかった気になります。西洋史でもなくアメリカ史でもく中国史でもない,ちゃんと世界史なのです。 本書は,当時,地球上で一番栄えていた国(地域)にスポットを当てて,その世界の中心地が,時代とともにどのように変遷していったのか...
いやー,おもしろい本でした。 文字通り,世界史が一気にわかった気になります。西洋史でもなくアメリカ史でもく中国史でもない,ちゃんと世界史なのです。 本書は,当時,地球上で一番栄えていた国(地域)にスポットを当てて,その世界の中心地が,時代とともにどのように変遷していったのかを,時間軸に沿って紹介してくれています。 高校まで行った人ならだれでも,一度は耳にしたことのある,いろんな帝国や王国・王朝の名前が出てくるのですが,本書を読み進めるうちに,学校で習っただけのバラバラだった世界史の知識が,大きな歴史の流れの中で,位置付いていく気持ちよさを感じることができました。 学生時代(中・高・大学生の頃)は,日本史は好きだったのですが,世界史のいろんな国やら民族やらが覚えられないで,ついて行けませんでした。でも,こんな風に教えてもらえば,もっともっと興味を持って世界史を学習できたかも知れないなあと思います。 世界の中心の変遷を見ていくと,それは,「となりとなりの法則」で移動していくのが分かります。オリジナルな,全く新しい文明はなかなかできないのです。これまでの文明に影響を受けながら,次の文明が成長していくのです。これまでの文明は,長年,繁栄したが故にこれまでのやりかたに硬直し,そのため保守的になって発展できずに滅んでいく。そんな繰り返しが,世界史の大きな流れなんだなあと感じました。 私のような世界史が苦手な方にも,お薦めの本です。
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