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年の差のある七つの姦係 の商品レビュー

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秀逸な「繋ぎ」で別個の世界を1つに纏めた短編集の第2弾

2014年の短編集『七人のおいしい人妻』以来の第2弾だが、書き下ろしに加えて『特選小説』(綜合図書)へ個別に掲載された、執筆時期の異なる短編集を繋ぎ合わせて1つの流れをつくる手法としても第2弾となっている。収録予定作品を緻密に確認しながら「繋ぎ」のネタ探しを行った結果だと思えば、...

2014年の短編集『七人のおいしい人妻』以来の第2弾だが、書き下ろしに加えて『特選小説』(綜合図書)へ個別に掲載された、執筆時期の異なる短編集を繋ぎ合わせて1つの流れをつくる手法としても第2弾となっている。収録予定作品を緻密に確認しながら「繋ぎ」のネタ探しを行った結果だと思えば、その下準備には敬意を表したいところである。 『特選小説』掲載作品と書き下ろしの内訳 第一話:小悪魔な義娘 ←→ 父 (2012年2月号) 第二話:女子大生の姪 ←→ 叔父 (2016年1月号) 第三話:憧れの美叔母 ←→ 甥 (2014年8月号) 第四話:美しすぎる兄嫁 ←→ 弟 〈書き下ろし〉 第五話:バイト先の人妻 ←→ 大学生 (2016年4月号) 第六話:フェロモン未亡人 ←→ 僕 〈書き下ろし〉 第七話:シングルマザー ←→ 家庭教師 (2014年2月号) 2011年、2012年、2014年の短編の登場人物を次作の主人公またはヒロインの関係者にすることで物語が繋がっていくアイデアは前作同様に秀逸。元は全く別の世界に散らばっていた人物達が同じ世界の住人に見えてくる面白さがある。 さらに特筆したいのは第一話と第二話として収録された、日本では忌避されがちな父(叔父)と娘(姪)の相姦。義理の関係にして血縁こそ避けているものの生々しさを感じないと言えば嘘になる。ヒロインのタイプが被ってしまうのも致し方ないところだが、これを青橋作品ではお馴染みのああ言えばこう言うタイプの利発な小悪魔娘キャラで軽妙に仕上げたのはさすがと言えよう。 他にも作者ならではのヒロインが次から次へと出てくるおかげで奇しくも青橋ヒロインオールスターキャストのようでもあったのは僥倖である。 官能面においては短編の限界こそあるものの概ね良好であり、例えば第三話のように家人が外泊中の三日三晩に渡って繰り広げられる情交がダイジェストを挟みながらも描かれていたのは興奮度が高かった。

DSK