マンガでやさしくわかるインバスケット思考 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
限りある時間の中で架空の立場になり、多くの案件をより成果が出るように処理するビジネストレーニングツールである「インバスケット」の考え方入門。 飲食店の新規開店当日に起こる様々なトラブルに対して、いかに優先順位をつけ、どのように解決・対応していくか。選択肢のクイズ形式とその解説はとても分かりやすかった。 定量情報を収集し判断に用いること、問題の本質・見えない問題に対応すること、当事者意識の重要性などが心に響いた。 16-189
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仕事を進めていく中で、 いろんな課題やイレギュラーが 発生するのは日常茶飯事。 イレギュラーを発生させないよう、 計画・準備を入念に行う事は当然だが、 全てを想定して取り組むことは不可能といってよい。 ただ、そういった不測の事態は、 全て最優先で取り組まなければならないわけで...
仕事を進めていく中で、 いろんな課題やイレギュラーが 発生するのは日常茶飯事。 イレギュラーを発生させないよう、 計画・準備を入念に行う事は当然だが、 全てを想定して取り組むことは不可能といってよい。 ただ、そういった不測の事態は、 全て最優先で取り組まなければならないわけでなく、 緊急度と重要度を軸に判断していけば取り組む順番を決めて、 あせることなく、取り組んでいくことが出来る。 特に優先順位を決めることで、 問題と問題の関係性も判断することが出来るし、 問題のまとめ(まとめてやるべきこと)も出来、 結果的に対応する時間の削減が可能となる。 課題管理やタスク管理の重要性を あらためて認識することが出来ました。 【勉強になったこと】 ・インバスケットで優先順位をつけるときによく使う軸は、 緊急度と重要度。 緊急度: 時間軸のことで、期限や納期のこと 重要度: 案件を処理しないときに発生する影響 このやらなかったときの影響で考えることがポイント やらなくても影響がないならやらなければよい ・優先度を決めるときは自分の考え方の軸を明確にすること 例えば、お客さま満足度を最優先とするのか、 品質を最優先とするのかといったポリシーを決めること。 ・問題解決のときは、その問題をあらゆる角度から見る。 全体・詳細・これまでの経緯といった視点で問題を見る。 ・判断するときは、判断に至ったプロセスを大切にすること。 プロセスを通して考えていくことで、改めて何をすべきか が整理されていくし、お客さまに対しても説明がしやすい。 判断に至るまでのプロセス: 問題発見→仮説→情報収集→対策立案 →関係各所への調整→意思決定→行動 →適任者決定 ・対策立案するときは複数案を出して比較すること また、客観的に見る事が大事。 ・判断のタイミングを決めるコツは、 判断したときのリスクとしなかったときのリスクで決める ・判断した内容は伝わってナンボ。 相手に伝わるようにするためにも、 判断に至ったプロセスは重要。 常に何故それをやろうと思ったのか?を考えるために、 仮説→情報収集のプロセスは特に重要。
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本書はインバスケット思考、すなわち「捌ききれない仕事がある中で、より成果を上げるための判断方法」について解説された本である。 そもそも仕事とは、全ての業務を100%達成することは不可能であり、またその必要もない。 そしてパレートの法則にあるように、物事は、ごく僅かな一部分が残り...
本書はインバスケット思考、すなわち「捌ききれない仕事がある中で、より成果を上げるための判断方法」について解説された本である。 そもそも仕事とは、全ての業務を100%達成することは不可能であり、またその必要もない。 そしてパレートの法則にあるように、物事は、ごく僅かな一部分が残りに多大な影響を与えている。 つまり仕事で成果を上げるためには、その影響力の高い一部分を見つけ出し、優先度の高いものから的確に対応していくことが重要である。 「どうやって全て終わらせるか」ではなく、「限られた時間の中でどれだけ成果を上げられるか」という発想が大切と言える。 そのための思考法が「インバスケット思考」である。 では、どうすれば正しく優先度を判断できるか? まず最も大切なのは、自分の優先度の軸を持ち、それをぶらさないこと。 軸がぶれてしまうと、何を優先すべきか判断できず、結局場当たり的な対応になってしまう。 お客が大事ならそれを軸にすればいいし、売上を求めるならそれでもいい。 自分の価値観を持ち、それを保つことが重要である。 そして次に、「見えない問題」を見つけられるようになること。 例えば従業員の態度にクレームが来たときに、問題を「従業員の態度が悪いこと」として捉えたとする。 だがその裏には「従業員の教育をしていない」という「見えない問題」があるかもしれず、それを見逃してはいけない。 そして見えない問題に対処していかなければ、次々と「見える問題」になって降り掛かってきてしまう。 なので表面的な問題に捕らわれず、いかに根本的に対処していくかが重要になる。 加えて、正しく情報収集することの大切さも挙げられている。 一つには、定性情報(主観の混じった情報)で判断すると間違いの原因になるので、定量情報(客観的な情報)に変換しよう、としている。 例えば「近所に安いカレー屋ができた」という情報は主観が混じっており、本当に近いか、安いかどうかは、人によって基準が異なってしまう。 従って「駅から50mの場所に、600円で食べられるカレー屋ができた」という定量情報を入手して、そこから判断すべきである。 そしてもう一つは、複数の視点を持つこと。 判断を間違える人の特徴に、「一つの情報だけで良し悪しを判断してしまう」というものがある。 よって、複数の視点、つまり『鳥の目(全体を俯瞰する)・魚の目(流れを読む)・虫の目(細部まで見ること)』を持つことや、他の案と比較することが重要性である。 自分を振り返ってみても、やはり仕事というのは忙しいもので、どんどん仕事が積まれてるのにさっぱり終わらない、なんてことは日常茶飯事である。 そんな中で本書を手にとってみたが、「全て終わらせる必要はなく、時間内でいかに成果を上げるか考えるべし」という考え方は目からウロコが落ちるようだった。 他にも優先度づけや意思伝達のノウハウが多数紹介されており、色々と参考になった。 同じように悩んでる人に是非読んで欲しい一冊。
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