ナルニア国物語(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前からナルニア国物語シリーズに興味があり、時系列順で読み始める事にしました。映画は公開当時に鑑賞済み。 魔術師のおいは最初のお話ということで、本当に冒険に片足を踏み入れたばかりという感じの内容(あっさりと言えばあっさりだし、ナルニアへはなかなか行かず行っても短いですが、序章と考えれば)でしたが、(この先を知っているからこそかもしれないが)これからを思ってわくわくする感覚で読めました。ライオンと魔女に繋がるナルニアの経緯が分かるのも、余計にこの先を楽しみにさせてくれました。 時系列順で読むと流れはすんなりですが、ライオンと魔女を通ってから読む方がやはり楽しい気がします。 訳の言い回しが今風になっており自然で分かりやすく、注釈もすぐのページに書いてあり、とても読みやすい○ 挿絵が個人的にはあまり...でしたので-1☆。思い入れがあって描いてくれたようですが、文章から感じ取れるものより想像力の欠けた挿絵に思えて、どうにも冷めてしまいました。やはり原作に添えられているものの方よく感じます。
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出版順ではなく年代順に出していくのは作者自身も望んでいるスタイルと、あとがきにあり、へえ、と。でも、『ライオンと魔女』を先に読んでいるからこそ、ああ、あの外灯ってそうなんだ! という感動が生まれるわけで。たんすもね。やっぱりオリジナルの順序のほうがおもしろいような。 訳は読みやす...
出版順ではなく年代順に出していくのは作者自身も望んでいるスタイルと、あとがきにあり、へえ、と。でも、『ライオンと魔女』を先に読んでいるからこそ、ああ、あの外灯ってそうなんだ! という感動が生まれるわけで。たんすもね。やっぱりオリジナルの順序のほうがおもしろいような。 訳は読みやすかった。少し淡泊な感じもして、語りの力はやっぱり瀬田訳かなと思うけど、そこらへんはもう好みでしかない。 しばらくぶりに(前は瀬田訳で)読んでみて、ナルニア国の創世のあたり、ほんとうに聖書とのパラレルがすごいなと感じた。一歩間違えば説教くさくなりそうだけど、詩的で美しく、聖書に似せながらも独自の世界になっているところが、あたりまえだけどすごい。そして、単純な感想だけど「ナルニア」「アスラン」っていう名前のひびき、いいよねえ。この名前を思いついただけでも勝利ですわ。
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岩波少年文庫での刊行順とは違うので、戸惑うかなと思ったらそんな事はなかったので一安心。解説によると作者はこの新約の方の順で読まれることを希望していたとか。むしろこの順番の方が分かりやすいかも。
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なぜか今まで読んだことがなかった名作。新訳が出たのを機にトライ。あとがきにもあるけど岩波版とは順序が違う。時系列で出していくとのこと、なので最初の巻は映画になった衣装だんすの話ではなく、それより前に起こった最初の冒険。つまり、たんすの向こうの異世界が開かれるまで。 キーアイテムは...
なぜか今まで読んだことがなかった名作。新訳が出たのを機にトライ。あとがきにもあるけど岩波版とは順序が違う。時系列で出していくとのこと、なので最初の巻は映画になった衣装だんすの話ではなく、それより前に起こった最初の冒険。つまり、たんすの向こうの異世界が開かれるまで。 キーアイテムは指輪。この役割がおもしろい。異世界どうしをつなぐハブの森に引き寄せられるか、離されるかという2つ。 子どもたち・・・ディゴリーとポリー、そして天馬のフレッジ・・・が、りんごを取りに行くところからの冒険がよかった。空を駆ける広々としたイメージ、ディゴリーの葛藤。新しい王と女王の誕生や、アスランが歩むごとに命が芽生える様子は、思い浮かべればうっとりするようなシーンだ。 魔女は完全にやっつけられるわけではなく、遠くへ行っただけでまたいつ戻ってくるかしれない。次のお話の予感がある終わり方って、いいよね。
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