死神の報復(上) の商品レビュー
この作品は冷戦末期のソ連とアメリカの軍拡競争、そしてソ連の生物兵器開発をめぐるノンフィクションです。 この本も強烈です。 米ソ核軍拡競争の最終段階とも言えるゴルバチョフ、レーガンの外交交渉は読んでいて非常に緊迫したものを感じました。さすがピュリツァー賞受賞作品。読ませます。語...
この作品は冷戦末期のソ連とアメリカの軍拡競争、そしてソ連の生物兵器開発をめぐるノンフィクションです。 この本も強烈です。 米ソ核軍拡競争の最終段階とも言えるゴルバチョフ、レーガンの外交交渉は読んでいて非常に緊迫したものを感じました。さすがピュリツァー賞受賞作品。読ませます。語りに引き込まれてしまいました。 大国間の駆け引きを目の当たりにできる名著です。冷戦末期からソ連崩壊への時代背景を知るのにもおすすめの作品です。
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冷戦時代のレーガンとゴルバチョフ、2人のリーダーの思惑と葛藤が感じられる。誰しもが普通に考える戦争反対、核兵器廃絶は普通の人が考えるよりはるかに困難である。その葛藤を抱えた大国のリーダーが発する「核戦争に勝利者はなく、ゆえに決して戦ってはならないのです」という言葉を噛み締めながら...
冷戦時代のレーガンとゴルバチョフ、2人のリーダーの思惑と葛藤が感じられる。誰しもが普通に考える戦争反対、核兵器廃絶は普通の人が考えるよりはるかに困難である。その葛藤を抱えた大国のリーダーが発する「核戦争に勝利者はなく、ゆえに決して戦ってはならないのです」という言葉を噛み締めながら下巻に進みたい。
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これ原題が『The Dead Hand』,すなわちソ連の指導者が全員一撃目で蒸発したとしても確実に核で報復するシステムのことなんだけど,アンドロポフ翁らの猜疑心ほんと無限な感じで,誤解による全面核戦争の可能性はほんと無視できなかったのがひしひしと感じられてすごい…。 ゴルバチョフ...
これ原題が『The Dead Hand』,すなわちソ連の指導者が全員一撃目で蒸発したとしても確実に核で報復するシステムのことなんだけど,アンドロポフ翁らの猜疑心ほんと無限な感じで,誤解による全面核戦争の可能性はほんと無視できなかったのがひしひしと感じられてすごい…。 ゴルバチョフ氏ももう89。去年の暮れに朝日新聞がインタビューしてたようだ。 https://www.asahi.com/sp/articles/ASMDJ5DGBMDJPLZU005.html?ref=amp_login 同郷でかわいがられてたアンドロポフ翁から後継者に指名されたのに,実際はチェルネンコ翁が後を継ぐ。でも翁はもうヨボヨボでこんなのに核攻撃の意思決定を任せるの危険すぎる…。 ゴルバチョフ偉大なのに徹子の部屋を始め日本の民放番組にもたくさん出てたり,ゴルビーの愛称でゲーム化されたり,めっちゃフレンドリーで親しみやすいイメージなの凄くない?
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[禁断の忘れ物]レーガン・ゴルバチョフ時代の米ソ間の軍拡・軍縮の歴史を克明に綴るとともに,ソ連の崩壊によって各地に「忘れられた」核・科学・生物兵器のその後を追った作品。著者は,本作でピューリッツァー賞を受賞したデイヴィッド・E・ホフマン。訳者は,『倒壊する巨塔』等のノンフィクショ...
[禁断の忘れ物]レーガン・ゴルバチョフ時代の米ソ間の軍拡・軍縮の歴史を克明に綴るとともに,ソ連の崩壊によって各地に「忘れられた」核・科学・生物兵器のその後を追った作品。著者は,本作でピューリッツァー賞を受賞したデイヴィッド・E・ホフマン。訳者は,『倒壊する巨塔』等のノンフィクションを翻訳している平賀秀明。原題は,『The Dead Hand』。 全編を通して絶賛の一言に尽きるのですが,特にソ連崩壊後のエピソードには胸を打たれるものがあります。一種のユーフォリアに満ち溢れていた時代に,その次の危機を視野に入れながら人知れず汗を流していた人々に心からの敬意を払いたくなりました。そして,ソ連崩壊後の兵器管理におけるナン議員の慧眼ぶりには心から感服。 〜ナンはかつて言ったことがある。軍備管理とは「うっかり触れると暴発するような引き金から,両超大国の指を離しておく」ようなものでなければならないと。〜 2017年は本書と共に幸先の良い読書スタートを切りました☆5つ ※本レビューは上下巻を通してのものになります。
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ピュリツァー受賞作品! レーガン、ゴルバチョフの思惑と動向、科学者の修羅場と苦悩、核・生物兵器開発の恐怖を描く警世の書。
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