遊戯神通 伊藤若冲 の商品レビュー
伊藤若冲のバイオグラフィをベースにしたフィクション。 明治36年セントルイス万博に若冲作品とそのモチーフをつかった新たなデザインものを出展するという話でスタート。富田屋玉菜という若冲の子孫/舞妓が出てくる、若冲の子孫で玉菜(キャベツ)、どこまでも野菜です。若冲自身が妻を娶ったとか...
伊藤若冲のバイオグラフィをベースにしたフィクション。 明治36年セントルイス万博に若冲作品とそのモチーフをつかった新たなデザインものを出展するという話でスタート。富田屋玉菜という若冲の子孫/舞妓が出てくる、若冲の子孫で玉菜(キャベツ)、どこまでも野菜です。若冲自身が妻を娶ったとか子孫を残したという明確な文献が今の所ないです。ともかく、その玉菜(実似子)の祖母が美似で、その息子に嫁いだ極子(玉菜の母)がお姑さんの美似の話を語るという流れ。風来山人(平賀源内)が出てきて、高橋克彦本かっとツッコミ入れたくなりました。時代的には同時代の人ではありますが、。ともかく、文章的に個人的に相性悪く、ストーリーの組み立てもあまり好みではなかった。
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今でこそ、「若冲」と言えば~ なのでしょうけれども きっと、それほどいろいろなものが「絵」以外に遺されていたわけではないのでしょう さまざまなものに遺されてきた若冲さんにまつわる断片から想像をふくらませて、ここまでの物語に仕立てていく河治和香さんの筆力が素晴らしい。 なんとも魅力...
今でこそ、「若冲」と言えば~ なのでしょうけれども きっと、それほどいろいろなものが「絵」以外に遺されていたわけではないのでしょう さまざまなものに遺されてきた若冲さんにまつわる断片から想像をふくらませて、ここまでの物語に仕立てていく河治和香さんの筆力が素晴らしい。 なんとも魅力的な若冲さんがまた一つ生まれましたね。
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まず若冲を書くのではなく,明治時代のセントルイス万博でワンクッションおいて,そこから遡って若冲にせまる.200年後に評価されたいという願いのかなうところも書きたかったのはわかるのだけど,そのまま若冲で始まっても良かったのではと思った.美以の視点で語られる丁寧な心情描写が,そのまま...
まず若冲を書くのではなく,明治時代のセントルイス万博でワンクッションおいて,そこから遡って若冲にせまる.200年後に評価されたいという願いのかなうところも書きたかったのはわかるのだけど,そのまま若冲で始まっても良かったのではと思った.美以の視点で語られる丁寧な心情描写が,そのまま若冲の作品解説になっている.ただ宗右衛門の屈折した心模様が残念でかわいそうだった.
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天才「絵師」若冲ではなく、一人の男としての「若冲」がここにいる。 澤田瞳子の描く若冲が剛の人なら、この若冲は柔の人。
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