すしいち!(6) の商品レビュー
珍しく断言する、私は、この(6)が一番に好きだ。まだまだ、巻数は続くだろう。ただ、ストーリーの面白さや、鮨のインパクトで、この(6)を超える巻が出てきても、「好きだ」と言う巻は変えない それは何故か、この(6)で、やっと、私が最も好きな寿司ネタである、稲荷ずしが出てきてくれたから...
珍しく断言する、私は、この(6)が一番に好きだ。まだまだ、巻数は続くだろう。ただ、ストーリーの面白さや、鮨のインパクトで、この(6)を超える巻が出てきても、「好きだ」と言う巻は変えない それは何故か、この(6)で、やっと、私が最も好きな寿司ネタである、稲荷ずしが出てきてくれたからだ。稲荷ずしなんて、子供の食べるもんだ、そんな厳しい意見もあるので、さすがに登場しないかな、と半ば諦めていただけに、嬉しさも一入である しかも、普通の稲荷ずしでなく、小川先生らしさが出ていると言えばいいのか、ともかく、読み手かつ食べる客の度肝を抜く代物だった こんな特大の稲荷ずし、現実にお目にかかった事など、三十年にそろそろ近づく人生の中でも未だにない。作中の鮨は、どれも名店とコラボして、職人が実際に握ってくれないかな、と思うモノばかりだが、これは是が非でも商品化してほしい この稲荷ずしが美味そうに見えるのは、小川先生の画力かつ表現方法が優れているってのもあるが、先生自身が実際に作って、試行錯誤したからだろう 普段、舌の肥えた客を魅了している鯛介が、思わず、とんでもないリアクションをしちゃうほど、と言えば、その美味さが伝わるだろう また、この特大いなり寿司が登場する、第二十八話「不思議のイナリ」のストーリーもまた、グッとくる 儘ならぬ男と女の仲を表現している一方で、人知の及ばぬ奇奇怪怪さも漂っており、小川先生の地力の高さを窺い知れる話だ やっぱ、人×食の漫画を描かせたら、小川先生はトップクラスだわ 蛇足ではあるが、さすがの私も表紙を見て、腐った妄想をするほど、極めちゃいない。できりゃ、次巻では、龍児がメインのラブコメを読みたいもんだ。寿司職人としての腕は、鯛介のライバルとして相応しいもんだが、やっぱ、人生経験の差はあるな、と第二十六話「恋せよキンメ」を読んで感じた この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、酸いも甘いも噛分け、苦楽もたっぷりと味わい、歴史を変えた達人の言葉に宿る重みは、そんじょそこらの名言を霞ませるな、と感じたので。最初から強い人間なんていない。強く見える人間ってのは、それだけの経験値を得る体験を積んできているのだ。大成する人間ってのは、コツコツ努力を続けられるもんだ
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